暁 〜小説投稿サイト〜
リリカルなのは〜優しき狂王〜
2ndA‘s編
第四話〜少年達の目的〜
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の二人に簡易的ではあるが応急処置を施し、近くのベンチに置いてきていた。その際に肌寒かったことと、二人の格好が冬にしては薄着であったことから、ライは蒼月に収納していたマフラーを二人の首に巻き、学生服の上着をかけてから去っていた。
 あの時、ヴィータとシグナムが立ち去ったことから既にこちらに誰かしらが向かってきていることは知れていたが、ライはそのまま放置すると言う事をしたくなかった為、その行動をとっていた。
 おかげでまたしても防寒着がなくなり、更に言えば水で一度ずぶ濡れになっていた為、やむなくバリアジャケットを現代風の一般着に設定し直し展開することになってしまったが。
 昨夜の一件もそうであるが、ライは自分の目的を達成するためになのは達と関わる気はあまりなかった。しかしたとえ未来のことであろうと、一度守ると誓った人たちを見捨てることはライにとっては割り切れることではなかった為に、わざわざ自分の痕跡を残す行動をしてしまっている。その事に後悔は無いが、今も基本的にそのスタンスを変える気は無いので、自分が魔導師と匂わせるバリアジャケットの展開は極力避けたいところではあった。
 昨夜の事を思い出しながら、ライは利用していたビジネスホテルを早々にチェックアウトし早速新しい防寒着を買うために、早朝でも空いている服飾店を探す為に街の方に足を向けた。



管理局本局


 ヴィータがなのはを、そしてシグナムがフェイトを襲撃してから数時間後、ここ管理局の本局ではそれなりの騒ぎが起きていた。
 これまで様々な次元世界で起きていた『リンカーコア強奪事件』。今まで犯人の目的は愚か、襲撃を受けた被害者からの聞き取りからも犯人の姿かたちすらハッキリしていなかった事件。その事件の犯人若しくはその関係者と思われる人物が、管理局に直接関係を持つ魔導師と接触し、更に被害を受けた魔導師の保有するデバイスが映像データとしてその犯人の容姿を映像として記録していたのだから。
 今回の襲撃が件の事件と関係性を見出したのは、デバイスに残っていた映像記録から再起不能になったなのはとフェイトに殺害以外の追撃を行おうとしていたこと。更に襲撃犯であるヴィータが瞬間的に呼び出したデバイスが、管理局内でも悪名高い『闇の書』であったことが原因であった。
 襲撃の被害者であるなのはとフェイト、そして別の場所で襲撃を受けていたフェイトの使い魔であるアルフの三名は現在、管理局の医務室で治療を受けている。その三人の受けた攻撃は強力ではあったが、非殺傷設定付きの魔力ノックダウンに近い状態であった為ほぼ軽傷で済んでいた。だが、二人の魔導師の相棒はそうはいかなかった。
 半ばからへし折られ、自己修復不可能な状態にまで破損させられたレイジングハートとバルディッシュ。この二機は管理局本局の技術部で修復を受け
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