フードの妖精
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「久しぶりだと疲れるな・・・」
『大丈夫か?』
「ああ・・・」
先ほどスプリガンの少年とシルフの少女と別れた少年は誰かと会話しているように思えた。しかし、そこには彼以外誰もいない。
『驚いたものだな、まさかこの世界にあの男がいるなんてな・・・』
「なにも驚くことはないさ、アイツはそういう男さ」
『随分と楽しそうだな・・・』
「そうか・・・?まあ、確かにそうかもな・・・」
少年は口元に笑みを浮かべると、羽を広げた。
それはどの種族にもない白く透き通った美しい羽だった。
「さて、まずは・・・」
そう言って少年は棒を立てて離した。倒れた先は───。
「・・・北だな」
『北というとケットシー領か・・・』
「ケットシー、猫みたいな奴等か・・・」
『そうだな』
少年はうーんと暫く悩むと、
「よし、行くか!」
そう言ってフードを外すと先ほどまで白銀色をしていた髪は黒く染まっていた。そして、ルビーのような紅の瞳がそこにはあった。
「まずは、獣竜だな・・・」
黒い髪を揺らしながら彼は空へと飛び立っていった。
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