フードの妖精
[2/5]
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
。
直後、白い光が爆発し一人の少女が現れた。四方にたなびく長い黒髪、純白のワンピース、華奢ともいえる手足。そんな少女がキリトの目の前に舞い降りた。
光はすぐに消えていき、少女はゆっくりと目を覚ました。
「俺だよ・・・ユイ。解るか・・・?」
キリトは少女にそういうと少女は嬉しそうに微笑んだ。
「また、会えましたね、パパ」
ユイは大粒の涙を流しながら、キリトの胸に飛び込んだ。
「パパ・・・パパ!!」
ユイは細い腕でキリトを強く抱き締めた。
あれから二ヶ月の月日が経っている、ユイはその間サーバーの中で一人寂しく過ごしていたのだ。甘えたいのも無理はない。
しかし、キリトには一つの疑問があった。
「なあ、ユイ。一つ聞いてもいいか?」
「はい?」
「どうして俺のサーバーにいたんだ?ユイは確かシオンのサーバーに・・・」
「はい。確かに私はにぃにのサーバーにいましたが、SAOが終わる前にパパのサーバーににぃにが移したんです」
「移した?」
「基本的には自由に行き来できますが、SAOが終わる直前で急遽パパのサーバーに移されました」
「どうしてまた・・・」
「恐らくにぃには自分が死ぬかもしれないというのを示唆していたんだと思います・・・。最後の戦いでかなりの無茶をしていましたから・・・」
「そうか、でも死んではいないから安心しろユイ・・・」
「本当ですか!!」
ユイは喜びの声をあげる。
「ああ、ただ・・・」
「ただ?」
「記憶が無くなってな・・・。取り戻しつつはあるんだが、SAOでの二年間の記憶が抜けてるんだ・・・」
「そう、なんですか・・・。あの言葉はそういうことだったんですね・・・」
「あの言葉?」
ユイはキリトの問いに対して頷いた。
「はい。SAOが終わるとき、最後ににぃにから言われたんです。『俺はこの世界のことを忘れるだろう』と・・・。そこでもう一つ言われたのがパパに伝えてほしいと言われました」
「俺に?」
「はい。『キリト、救いたい者がいれば迷うな。守りたい者がいればとことん守れ。後悔なく生きろ!!』と言っていました」
その言葉にキリトは苦笑する。
「まったく、アイツらしいな・・・」
そしてキリトはその後、この世界がSAOのサーバーのコピーの可能性があることを知る。
〜・〜・〜・〜・〜・〜・〜・〜・〜・〜・〜・〜・〜・〜・〜・〜・〜・〜・〜・〜・〜・〜・〜・〜・〜
キリトとユイが話しているより時間より少し後、とある少年は・・・。
「あらら、どうやら迷っちまったみたい・・・」
森の中で迷子になっていた。
「ったく、システムはバグるは、マップは出ないは、散々だよま
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ