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もしもこんなチート能力を手に入れたら・・・多分後悔するんじゃね?
短編外伝乱離骨灰
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るかな?
―――竜の子の伝承は口伝での言い伝えの為、本来の意味が曲解していたり、存在しなかった言い伝えが増えたりする。その言い伝えの中に、「一族は竜の子との橋渡しとして、一族で最も強い力を持った心清らかな
女子
(
おなご
)
を嫁がせる」というものがあることを、シャインとキャロはまだ知らない。
= = =
時系列:なのは12歳の時代
場所:司書の世界
「おい司書」
「はいはいわかってますとも。
彼女
(
アヤノ
)
の事でしょ?」
「・・・今日は随分ご機嫌斜めだな」
「斜め上45度くらいだよ」
普段と違いぶーたれた顔をしている司書に面喰いつつも俺はその場所に久しぶりに足を踏み込んだ。前に比べると5,1インチのワイドテレビと複数のゲーム機が増えた以外は大きな変化が無い。というか本を組み合わせて疑似的なテレビ台を形成している。作ったのは俺だが。
なぜ俺が司書の空間に入れるかって?それはね、月子ちゃん暴走事件の解決報酬としてここに入れるようになったからなんだよ。優しくお願いしたら許可してくれたんだ。別にこっちの世界にライターとガソリン持ち込んでいろいろあぶろうとしたわけじゃないよ?
「先に断っておくと、彼女は僕の管轄じゃない。彼女の言う司書は僕じゃないよ」
「はぁ?」
「だから、彼女を人外にしたのは僕じゃない。多分、前任者の仕業かな」
「前任者って・・・ちょっと待てよ。それおかしくねぇか?」
彼女の年齢は太陽暦換算で約15歳。本人の体感では意識が覚醒してからまだ6,7年しか経っていないそうだ。そして我が友人にして転生者の平賀才人は現在18歳。転生者として意識が覚醒したのが10歳くらいだと言っていた。時系列的に考えれば彼女が転生者としてフラスコの中に入ったのは才人より後になるじゃないか。才人を転生者にしたのがこいつなのに前任者とはいったいどういう事なんだ。入れ替わり激しいのか?
そんな俺の疑問に、司書は「それは前提からして間違ってるね」と呟いた。
「ここの時間とフラスコ内の時間はイコールではないよ。劇物を入れる時代も観測する時代もこちらで任意に選べる。だから前任者と後任者の投入した劇物がブッキングすることだって当然としてありうるのさ。やってる側の感覚としては、お気に入りのページまで話を飛ばしたり戻したりしてそこにキャラを転がす。後の調合性はフラスコが勝手にするさ」
「ふむん・・・しかし前任者と後任者って、ここ入れ替わりあるんだな」
「まぁね。ちなみに僕もいずれはここを出てどこかに行くことになる・・・君が生きているうちにはないと思うけど」
ちなみに後任者は天野雪輝というらしく、今はどっかで研修中だそうだ。どっかで聞いた名前だが気にしないことにした。
「はぁ・・・本当はね
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