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もしもこんなチート能力を手に入れたら・・・多分後悔するんじゃね?
短編外伝乱離骨灰
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ように見えなくもない形状をしているから女の子と間違えたのだろう。
しかし、とキリトは思う。言葉では説明できないが、何となく彼の雰囲気が”似ている”ような・・・?

「誰だろ、あの子。この辺じゃ見ない顔だな?」
「・・・・・・まさか、な。いやいや、まさかそんなことは・・・」

数分後、件の少年と目の前の少年が同一人物であるという衝撃の事実が開かされた。

プレイヤー名、Midori。名前の由来は、若緑(クロエ)




 = = =



時系列:なのは14歳の時代
 場所:第6管理世界 アルザス地方

パパとママは言ってました。私は特別な子だって。私のキャロって名前は、竜の子さまという特別な人が付けてくれたんだって。そして、昔話では竜の子さまは龍神さまのおつかいで、迷える人々を静かなる園に導いてくれるそうです。

その話を竜の子さまにしたら、難しい顔をされてました。

導いてほしいのなら導くけれど、そこが皆にとって一番いい場所かはわからないんだそうです。そして、皆がそうしたいのならここに残ることも、まだ見ぬ世界へ旅に出る事も止めないと言っていました。
龍神さまは人を越えた力と英知を持ち、喧嘩ばかりしない良い人の心を園へと導いてくれると教わったのに。そして、龍神さまと人の間を取り持つのが竜の子さまだって教わったのに、違うのですか?と私は竜の子さまに問いました。

「キャロちゃん、覚えててほしい。人はね?本当は龍神さまがいなくても生きていけるんだ」
「りゅーじんさまがいなくても?」
「うん。龍神さまはね、自分で自分の生き方を選べない弱い人たちを助けるのが仕事なんだ。でも、強い人なら自分のやりたいことは自分で決められるから、龍神さまが助けなくても困らない。龍神さまも安心してその人を送り出せる」
「・・・じゃあ、竜の子さまも弱い人なの?」
「おっと、そう来たか。うーん・・・俺は好きで竜の子をやってるんだ。龍神様に言われたからしてるんじゃなくて、してあげたいと思ったからしてるんだ」
「じゃあ、やらなくてもいいのにしてるんですか?」
「うん。龍の子とならずに星に帰っちゃう事も出来たけど、この里の皆に知らんぷりは可哀想で出来なかったからね」

難しくて全部はよく分かりませんでした。でも、竜の子さまが優しいってことだけは、何となく分かりました。いつか私も竜の子さまみたいになりたいと、憧れました。竜の子さまは時々しかこの里に来てくれないけれど、いつも見守っているって長老さんも言ってました。

だから、今日も私ははなよめしゅぎょーを頑張ってます。
でも、はなよめって何なんだろう?お父さんとお母さんが「キャロは竜の子さまの花嫁になる」って言ってたけど、未だによく意味が分かりません。強くなったら教えてくれ
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