第31話 クラス委員長
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「若すぎない?」
パンパン
ネイが手を叩き俺に来ていた目線がネイに目線が行く。
「はい、みなさん静かに」
ネイの言葉に静かになる教室。
「みなさんも気づいていると思いますが、彼は30年前の英雄キラ・イチジョウです。ヒミコとの戦いのあと行方不明になっていましたが、1月前にイングランドに戻ってきたみたいです。英雄と言われていますが、あなたたちと同じ学院生なので気を使う必要はありません。あと先ほど一部の方がアリスさんに対してなにか言っていたようですが、二度と言わないように。わかりましたね」
ネイの言葉にクラス全員が
「はい」
と返事をした。
「自己紹介は異常ですね。でわ次にクラス委員長を決めたいのですが、誰か立候補はいますか?」
すると男子生徒が1人手を上げた
「僕が立候補します」
綺麗な金髪の髪に、白い肌、顔もなかなかのイケメンで気品がある、いかにも王族もしくわ貴族のおぼっちゃまに見える。
「えーとラインハルト・フォン・クラージュ君でしたね」
たしか自己紹介でドイツ帝国の貴族と言っていたな。
「はい」
「他に候補がいないみたいなので、クラージュ君でいいかしら」
クラス全員が頷く。
「クラス委員長はクラージュ君に決まりました」
パチパチパチ
何人かの生徒が拍手をする。
それを見た他の生徒も拍手をする。
「次に副委員長を立候補する方はいますか?」
誰も手を上げない。
俺ももちろん手を上げない。
ネイはクラス全体を見回し
「推薦でもいいけど……いなさそうなので指名させてもらうわね、じゃあアリス・シュタイン・イングランドさん副委員長をお願いするわね」
ネイはアリスを指名した。
え!? なぜアリスを指名する我が義娘よ?
アリスは引っ張っていくキャラじゃないぞ。
キョトンとしているアリスは、我に返って両手を前で振って
「わわわ私には無理です」
「やりもせずに無理とか言わないの。クラージュ君もいるし、先生もいるし、何よりイチジョウ君がいるから大丈夫でしょう?」
うむー、なぜ俺がいるから大丈夫なんだ?
俺も人を引っ張るの苦手なんだが。
アリスと目が合いどうにかしてと俺に訴えてる気がする。
てか訴えているよな。
クラス委員など俺はめんどくさいから嫌だが、もしアリスが副委員長をすることで他の生徒と接点ができ、友達も作りやすくなるんかもしれん。
ネイはそれを見越してアリスにクラス委員に指名したのだろう。
なら俺はアリスに副委員長になってもらいたい。
俺はアリスに小声で
「俺もフォローするからやってみたら」
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