スーパーロボット大戦OG外伝
0579話
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「アクセル? どうしたんだ?」
格納庫に到着すると、不意にそんな風に声を掛けられる。
声の方へと振り向くと、そこにいたのはムウだった。戦闘が終わったばかりだというのに、格納庫にいるのは珍しいな。
「そっちこそどうしたんだ? 一連の戦闘も終わったんだし、てっきり自分の部屋で休憩してるかと思ってたんだが。あるいは、ホワイトスター経由でナタルに連絡を入れてるとか」
「ははっ、確かにそうしたい気持ちもあるんだけどさ。今、ここにこの世界の軍隊が艦隊向かわせてるんだろ? ならいざという時の為にアシュセイヴァーの補給を済ませておこうと思ってな」
「……別に補給が必要なら、お前がやらなくても量産型Wに任せておけばいいだろうに」
「それが、ニーズヘッグのデータ取りを最優先に命令されてるって事でな。人数はあまり割けないんだと。だから人手の足りない分を俺がやっている訳だ」
なるほど。この辺、まだまだ量産型Wが柔軟さに欠けているところか。
いつの間にか俺の側からニーズヘッグの状態を確認しているレモンへと視線を向けながらそう思う。
「戦闘になる確率は少ないんだぞ? 恐らく向こうが到着する前に俺達は既にネギま世界の火星にいるだろうし」
「それでも戦闘になる可能性があるのに、機体が100%の状態じゃないってのは何て言うか、こう……いまいちスッキリしないんだよ」
「まぁ、お前がそれでいいなら構わない。……ムウに言うまでも無いことだが、パイロットは休める時に休むのも仕事の内だってのを忘れるなよ」
「はいはい。これが済んだら休憩させてもらうわ」
「アクセル! ニーズヘッグの起動をやってちょうだい!」
レモンに呼ばれ、軽く肩を竦めてからニーズヘッグの方へと向かうのだった。
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