原作前のプロタゴニスト
少年で会います?
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のは。
「帰りたいなー」
俺は疲れてきて、そんなことをボヤいていた。
ちょうどその時――。
「イッセー!買物をして来たよー!」
公園の入り口からこっちへ向かって歩いてくる女性。
この少年の親御さんだろうか?
「あっ!カミュ!」
ん?姉弟か?全然似てないな〜。
「帰るよ……なっ!何故こんなところに居る!オーフィス!」
「っ!!!」
え?何でこの人、……オーフィスを知っているんだ?
「……ん。我、龍介と遊んでるとこ」
そう言って、俺に指を向けたオーフィス。
「………」
「え〜と……かえ――」
がしっ!
普通の人間と思えないほどの力で、俺の肩を掴んできた女性。
「……ねぇあなた、ただの人間じゃないわよね?」
そう言って女性は肩から手を放す。
うぅ……早速、正体バレちまった。
D×D
「――ということです」
俺は自宅にて、目の前の赤髪の女性に説明し終えたところ。
「なるほどね。私はイッセーに危害さえ出なければ、手伝ってあげないこともないよ?」
「ん。お願いする」
「ちょっと待ったぁ!!俺の意見はなしですか!?」
「ないよ?」
「ん。龍介、反論させない」
「うそん!俺また死ぬの?!」
「「大丈夫」」
「二人して言うなぁー!」
「ねーねー。何かしてあそぼー」
少年――イッセーがテレビ前からこっちに移動してきた。
「あ〜、別にいいけど……その前に自己紹介しとこうよ。名前がわかんないし」
「そうですね……私はカミュ。火炎龍です」
「ドラゴンだったの!?」
「何も驚くことないじゃないですか。そちらには、『無限の龍神』がいるでしょ?」
「そういえば……そうだった」
「こっちは、兵藤 一誠。私の息子であり、弟です」
うそん!!原作の主人公だったの!?
「ほん……いや、訊かないでおくよ」
「……ありがとうございます。私も、イッセーも、立ち直るまで悲しみましたから」
うん。訊かなくてよかったよ。
「これからよろしくな」
「はい。こちらこそ」
俺とカミュは握手する。
「ぼくもー」
ちっこいイッセーとも握手をした。
「我、オーフィス。……忘れられていた」
「「あ!」」
地味に怒っているオーフィス。……感情が豊かになってきていないか?
「……ところでさ、どうやって生活しているんだ?」
「……二人の遺産で」
「どんくらい残ってんのさ?」
「……何とか切りつめても、二
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