第二十話
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(孫堅が言っていた)
「とりあえず、もうすぐ夜だからこのまま待つしかないな」
呆れた事に黄巾軍は後方の森を全く警戒していなかった。
やっぱ烏合の衆だよな。
―――夜中―――
「偵察によれば、食料庫はこの倉です」
偵察に出ていた周泰が俺に言う。
「よし、周泰。周りに魚油は撒いたか?」
「はい」
周泰が頷く。
「なら王双。早く攻撃を」
「慌てるな孫権。夏侯淵、火矢の用意は?」
「準備は完了している」
俺の言葉に夏侯淵は頷く。
「弓隊、構え」
俺の言葉に火矢を持った弓隊が構えた。
「放てッ!!」
弓隊が一斉に火矢を食料庫などに放ち、食料庫は瞬く間に燃えていく。
「か、火事だァッ!!」
「火を消せッ!!」
眠っていた黄巾軍兵士達が慌てて消火活動をしようとする。
「全隊抜刀」
俺の言葉に兵士達が剣を抜く。
「弓隊は援護射撃に徹しろ。残りは斬り込む ぞ」
俺は刀を抜いて、廃城に刀身を向けた。
「目標、廃城にいる黄巾軍ッ!! 一兵残らず叩き斬れッ!! 全軍突撃ィィィーーーッ!!!」
『ウワアァァァァァーーーッ!!!』
兵士達は雄叫びをあげて廃城に突撃を開始した。
―――董卓軍(張遼)―――
「張遼将軍ッ!! 廃城から火の手が上がりましたッ!!」
「作戦が始まったな。全軍に通達や突撃準 備ッ!!」
「はッ!!」
―――袁術軍―――
「お嬢様。廃城から火の手が上がりましたよ」
「おぉ、長門がやってくれたかの。突撃準備 じゃ」
「はい〜」
美羽の命令に七乃が頷く。
―――曹操軍―――
「華琳様、廃城から火の手が上がりました」
「そう。門が開いたら突撃よ」
「は」
曹操の言葉に夏侯惇が頷く。
「……曹徳。貴方の戦い、見せてもらうわ」
曹操は炎をあげる廃城を見て呟いた。
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