暁 〜小説投稿サイト〜
『曹徳の奮闘記』改訂版
第二十話
[2/2]

[8]前話 [9] 最初 [1]後書き [2]次話
(孫堅が言っていた)

「とりあえず、もうすぐ夜だからこのまま待つしかないな」

 呆れた事に黄巾軍は後方の森を全く警戒していなかった。

 やっぱ烏合の衆だよな。






―――夜中―――

「偵察によれば、食料庫はこの倉です」

 偵察に出ていた周泰が俺に言う。

「よし、周泰。周りに魚油は撒いたか?」

「はい」

 周泰が頷く。

「なら王双。早く攻撃を」

「慌てるな孫権。夏侯淵、火矢の用意は?」

「準備は完了している」

 俺の言葉に夏侯淵は頷く。

「弓隊、構え」

 俺の言葉に火矢を持った弓隊が構えた。

「放てッ!!」

 弓隊が一斉に火矢を食料庫などに放ち、食料庫は瞬く間に燃えていく。

「か、火事だァッ!!」

「火を消せッ!!」

 眠っていた黄巾軍兵士達が慌てて消火活動をしようとする。

「全隊抜刀」

 俺の言葉に兵士達が剣を抜く。

「弓隊は援護射撃に徹しろ。残りは斬り込む ぞ」

 俺は刀を抜いて、廃城に刀身を向けた。

「目標、廃城にいる黄巾軍ッ!! 一兵残らず叩き斬れッ!! 全軍突撃ィィィーーーッ!!!」

『ウワアァァァァァーーーッ!!!』

 兵士達は雄叫びをあげて廃城に突撃を開始した。





―――董卓軍(張遼)―――

「張遼将軍ッ!! 廃城から火の手が上がりましたッ!!」

「作戦が始まったな。全軍に通達や突撃準 備ッ!!」

「はッ!!」





―――袁術軍―――

「お嬢様。廃城から火の手が上がりましたよ」

「おぉ、長門がやってくれたかの。突撃準備 じゃ」

「はい〜」

 美羽の命令に七乃が頷く。






―――曹操軍―――

「華琳様、廃城から火の手が上がりました」

「そう。門が開いたら突撃よ」

「は」

 曹操の言葉に夏侯惇が頷く。

「……曹徳。貴方の戦い、見せてもらうわ」

 曹操は炎をあげる廃城を見て呟いた。








[8]前話 [9] 最初 [1]後書き [2]次話


※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりをはさむしおりを挿む
しおりを解除しおりを解除

[7]小説案内ページ

[0]目次に戻る

TOPに戻る


暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ

2024 肥前のポチ