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魔法少女リリカルなのは 〜優しき仮面をつけし破壊者〜
オリジナルストーリー 目覚める破壊者
56話:一年ぶりの再会、決別の殺意(やいば)
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の瞬間高速移動を使用。その回し蹴りを避け、さらに一瞬にしてなのはを抱え距離を取っていた。

「あ、ありがとうフェイトちゃん…」
「うん。だけど…なんで士が…?」
「私も訳がわからないんだ。ようやく会えたと思ったら…」

こんな状況に、と漏らすなのは。それを聞いたフェイトはキッと士を睨むように見つめる。

「士!なんでなのはと戦ってるの!?」
「何故、というのは先程も言ったが…お前らが管理局員だからだ」

士はそういうとライドブッカーを剣から銃へ変え、引き金に指をかける。それを見たフェイトは彼女のデバイス―――バルディッシュを構える。

「ブリューナク!」

だがそこへ白い魔力弾が何処からか放たれ、士の足元に着弾する。

「今のは…」
「なのはちゃん!」
「っ、はやてちゃん!?」

そこへやってきたのは、フェイトと同じくなのはの友人、八神はやてだった。彼女の髪はいつもの茶色の髪ではなく、鮮やかな白に。そして目はさらに済んだ青となっていた。

「フェイトちゃん、なのはちゃんは…!」
「大丈夫、見たところ大きな怪我はないみたいだから」
「そうか?よかった〜」

フェイトの言葉を聞いたはやては、胸を手で押さえながら安堵した。だが安心したのも束の間、はやては先程自分の攻撃が命中した場所を見た。
魔力弾の着弾で雪が舞い上がる中、そこから人影が出てくる。

「やっぱり…見間違いじゃ、ないんやな?」
「………(コクッ)」

はやての疑問に頷くフェイト。だが本心は、見間違いであって欲しかった。自分の親友が、別の親友を傷つけていたなんて、考えたくなかった。

「…取りあえず、今は士を止める事だけを考えよう。もしかしたら記憶がなくて、誰かに操られてる、なんて事かもしれない」
「せやな。じゃあフェイトちゃんが前衛で、私がサポートやな」
「お願い―――」
「ふぇ、フェイトちゃん…はやてちゃん…」

フェイトとはやてがそう話し合っていると、倒れていたなのはがレイジングハートを支えに立ち上がった。

「私も…戦う…!」
「な、なのは…でも…」
「やらせて。二人が戦うのに、私だけ近くで見てるだけなんて、できない…!」

私も士君を止めたいんだ。そう言って、レイジングハートを強く握るなのは。
それを見た二人は一瞬顔を見合わせると、再びなのはを見て首を縦に振った。なのはもそれに応えるように頷いた。

「それじゃあ、なのはは無理しない程度に」
「うん、わかってる。あの時のような無茶は、もうしないから」
「それ、あんま信用できへんで?」

そう言って笑いあう三人。だがこの笑顔は空元気だ。本当は友人と戦うのは辛い。
だけど、今は戦う事でしか、彼を止められない。

「行くよ」、と表情を変えた
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