暁 〜小説投稿サイト〜
魔法少女リリカルなのは 〜優しき仮面をつけし破壊者〜
オリジナルストーリー 目覚める破壊者
56話:一年ぶりの再会、決別の殺意(やいば)
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中で士はなのはを横目で視認した後、方向転換してなのはの周りを周回する。

「確かあいつが言ってたのに…高町なのは、管理局のエース・オブ・エースだったか」
「っ!?」
「だったら尚更、今後の邪魔になるな」

そういうと周回するのを止め、先程のようになのはへ向かって飛び出した。
士の一言に気を取られたなのはは、一気に飛び出してきて士の動きに遅れた為、上へ回避する事を選択した。

だが、士はハードタービュラーを足場にジャンプした。まるでなのはを追いかけるように。

「えっ?」
「読み通りだ」

そういうと士は剣を構え、なのはに斬りかかった。なのははそれに驚きながらも、しっかり防壁で防いだ。

「はああああああっ!」
「きゃあっ!?」

しかしそれで士が止まる事はなく、士の剣はなのはの防壁ごとなのはを下へ弾き飛ばした。
落下していくなのはに対し、士はその前に上からやってきたハードタービュラーに乗り、追いかける。

落下していたなのはは、その途中で体勢を立て直して顔を上げた。士はまたハードタービュラーから離れ、剣を振りかぶった。

(だったら…!)
〈 Protection powered 〉

それを見たなのははカートリッジを使って、先程よりも強固な防壁を展開した。
そして士が振りかぶった剣が防壁と衝突する。

「くぅっ!」
「ぬぅ…あああぁぁぁぁぁ!」
「っ!?」

最初は均衡していたが、士が声を上げると同時に士の剣に光が纏わりつく。
マゼンタ色の…否、それよりも少し黒い色。その色が剣に力を与えたように、なのはの防壁にはヒビが入っていき、遂には防壁を突き破った。

「ぁぁぁぁぁああっ!」
「きゃあああああっ!」

防壁を打ち破った剣はなのはの持つレイジングハートとぶつかり、火花が散る。そしてなのはが押し負ける形で吹き飛ばされた。
吹き飛ばされたなのはは地面へと向かい、何度もバウンドする。

「う、うぅ…!」

少し痛む体を起こし、再びレイジングハートを構えようとするが、その前に首に刃を突き立てられた。

「さぁ、これで終わりだ」
「っ…!」

そういうが否や、士は躊躇なく剣を振り上げた。なのははそれを見て思わず目を逸らしてしまう。

だがその刃がなのはを襲うことはなく、代わりにガギィンッという音が響いた。
ゆっくりと目を開けると……

「っ、フェイトちゃん…!?」
「なのは、大丈夫?」
「…新手か」

振り下ろそうとされていた士の剣を、後ろから魔力刃で防いだのは、なのはの友人であるフェイト・テスタロッサだった。
なのはを心配するフェイトに、士は左足で回し蹴りを放った。

「―――っ!」
〈 Sonic move 〉

だがフェイトは得意
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