暁 〜小説投稿サイト〜
ちょっと違うZEROの使い魔の世界で貴族?生活します
本編
第39話 嘘吐きは最低?つまり私は最低です
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こんにちは。ギルバートです。カトレアの件は、泣かれたらコロッと行ってしまいました。自分の意志の弱さに、少し自己嫌悪しています。しかし、自分の中にある禁忌とも言える“ゼロの使い魔原作知識”を、一緒に背負ってくれるのは、この人しか居ないのです。その事はこの2年間で、嫌と言うほど思い知らされました。
ちなみに“泣かれる前にコロッと行ってた”と言う突っ込みは、受け付けませんので悪しからず。
次の日ヴァリエール公爵に呼び出されて「カトレアとの婚約を正式に許可する」と、お言葉を頂きました。そして結婚には、一つの条件が課せられました。それは、カトレアを完治させる事です。まあ、当然と言えば当然の条件です。
ちなみに見た目だけは取り繕ってありましたが、公爵の袖からは青痣が見え隠れし、足も引きずっていました。そんな公爵に、父上とモンモランシ伯だけは同情の視線を送っていました。(この2人も娘を持つ父親でしたね)
話が終わった後に、テンションが上がり過ぎたカトレアを落ち着かせるのに、多大な労力を消費する羽目になった事を、ここに付けくわえさせていただきます。
公爵と伯爵の滞在期間は、1週間の予定です。しかし、いきなり問題が発生しました。
今の別荘は、温泉以外何もない状態です。子供達にとっては、面白い環境とは残念ながら言えません。公爵は「何も無いがあるじゃないか」とか、意味不明な事を言ってましたが、それを子供達が理解できるはずもなく「何とかして!!」と、子供達の面倒見役のエレオノール様に厳命(泣き付かれたとも言う)されてしまいました。ところ構わず逃げ回る子供達に、相当参っていた様です。責任感からなのでしょうが、子供達は(若干1名除き)鬼ごっこ気分で逃げ回ります。完全に鬼役になっているのは、反射的に追いかけるエレオノール様の自業自得と思うのですが……。
いずれにせよ、放っておくと森に入って行きそうな勢いだったので、私も子供達の暇つぶしに協力する事にしました。そこで提供したのがフリスビーです。家の家族や守備隊員達は、女の子でも出来るキャッチボール感覚で楽しんでいます。これなら、ルイズやモンモランシーに勧めても問題無いでしょう。
皆を庭に連れ出して、2人1組になって投げ合う事にしました。最初は私が簡単な説明をし、アナスタシアと投げ合って見本を見せてから経験者と未経験者のペアに分かれます。私がエレオノール様、ディーネがモンモランシー、アナスタシアがルイズです。カトレアと大人達は、紅茶を飲みながら見学ですね。
私は僅かに手前に傾け、キャッチする時に減速するよう調節して投げました。そのおかげか、エレオノール様は難なくフリスビーをキャッチしてくれます。しかし、エレオノール様が投げると、私の手前で急激に曲ったり曲らなかっ
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