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ちょっと違うZEROの使い魔の世界で貴族?生活します
本編
第39話 嘘吐きは最低?つまり私は最低です
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り着く可能性があります。今ルイズは、自分の事を『欠陥メイジ』と思いこんでいます。自分は伝説の虚無である事を、今のルイズが隠し通せると思いますか? 少なくとも私は無理と判断します」
私の説明に、この場にいる全員が渋々と頷きました。
「確認方法の一つ目は、ルイズが水のルビーを付け始祖の祈祷書を開く事です。これにより古代語が浮かび上がり、白紙にしか見えない祈祷書を読む事が出来るでしょう」
「その方法は、ハッキリ言って無理だな。水のルビーと始祖の祈祷書は、王家に伝わるトリステイン王国の国宝だ。特別な事情でもない限り、借り出すのは不可能と言って良いだろう」
公爵の冷静な突っ込みに、私は頷きました。
「もう一つは使い魔の召喚です。ルイズが虚無なら、ガンダールヴ、ウィンダールヴ、ミョズニトニルン、記すことさえはばかれる使い魔のどれかが召喚されるはずです」
「しかし、記すこともはばかれる使い魔が召喚されたら、確認のしようが無いのではないか?」
公爵の言葉に、私は首を横に振りました。
「マギの調べで、最後の使い魔はリーヴスラシルと判明しています。それ以前に、ルーンを刻まなくとも分かるのです」
「そうか。しかし、分かるとはどういう事だ?」
「はい。始祖の使い魔は、全て人の形をしているはずですから」
公爵とカリーヌ様の顔が、驚きに包まれます。
「ガンダールヴ『神の左手ガンダールヴ。勇猛果敢な神の盾。左に握った大剣と、右に掴んだ長槍で、導きし我を守りきる』の歌でも分かる様に、武器を使いこなします。
ヴィンダールヴ『神の右手はヴィンダールヴ。心優しき神の笛。あらゆる獣を操りて、導きし我を運ぶは地海空』これはあらゆる騎獣を操ると言う事です。
ミョズニトニルン『神の頭脳はミョズニトニルン。知恵のかたまり神の本。あらゆる知識を溜め込みて、導きし我に助言を呈す』助言すると言う事は、言葉をしゃべると言う事です。そしてマギの説には、あらゆるマジックアイテムを使いこなすとありました。
これらすべてに共通するのは人です。そして、マギがロマリアの最深部で見つけた資料には、初代ガンダールヴはサーシャと言う女性で、種族は……」
そこで私は、また迷う様に間をとりました。
「種族は何だと言うのだ?」
痺れを切らした公爵が、先を促します。
「……エルフです」
「馬鹿な!! 出まかせだ!!」「ありえないわ!!」
「では何故そんな資料が、ロマリアの最深部に大切に保管されていたのですか? 焼いて然るべきでしょう?」
私の言葉に、公爵とカリーヌ様は反論のしようがありません。
「ここまで来るとマギをほら吹きの狂人と断じるか、ロマリアの闇がそれだけ深いかのどちらかです
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