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ちょっと違うZEROの使い魔の世界で貴族?生活します
本編
第39話 嘘吐きは最低?つまり私は最低です
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来なくなってしまいました。

 途方に暮れるマギを助けたのは、ガリアとサハラの間に住む年老いた学者でした。そこでマギは、商品の殆どを処分し、その学者の所に助手として転がり込んだのです。やがてその学者も亡くなり、マギはハルケギニアを旅する様になりました。

 盗賊に襲われた事も、一度や二度では無かったそうです。それでもマギは、旅を止める様な事はありませんでした。幸いマギは優秀なメイジだったので、遅れをとる様な事は無かったからです。

 やがてトリステインで、ある女性に出会います。その女性は、王立魔法研究所(アカデミー)の主席研究員だったそうです。優秀な彼女に嫉妬する声も多く、なかなか良い研究環境が得られなかったそうです。彼女は歴史と地学を研究していて、その時の研究内容は、ハルケギニアの大地に眠る風石の調査と、効率の良い採鉱技術の確立でした。

 しかし彼女は、研究の途中で“恐ろしい秘密”を知ってしまったのです」

 私はそこでいったん切ると、冷めかけた紅茶でのどを潤します。

「“恐ろしい秘密”とはなんだ?」

 私は「もう解決済みなので、安心してください」と、答えておきました。大隆起は、解決(風石を除去)してしまった以上、立証する方法は無いのです。しかし、カトレアが黙っていませんでした。

「大隆起よ。地下深くに溜まった風石の所為で、大地がアルビオンみたいに空に浮かび上がるの。そして、浮力が維持できない物は墜落するわ。これがハルケギニア全体で起こるの」

 公爵とカリーヌ様が絶句しています。証明も出来ないのに、何で言ってしまうのでしょうか?

「証拠はあるのか? それに、解決済みとは……」

 公爵が、ようやくと言った感じで声を絞り出しました。

「最近おこっている地震は、土の精霊が風石の鉱脈まで穴を開けているからです。その穴から風の精霊が鉱脈に侵入し、風石を分解しているのです。ロマリアは『聖戦の理由が無くなるのは困る』と大騒ぎして、地震の原因に巨額の懸賞金をかけたそうですが……」

「聖戦か……。しかしそれが本当なら、ロマリアがそれを黙っている理由は無いだろう。公表しておけば、ハルケギニアは一つにまとまる事が出来る」

 公爵がすかさず反論して来ました。

「表向きは、パニックを避ける為としています。しかし本当の理由は、各国に対策をとる時間を与えず、問答無用で聖戦に協力させる為です。正気を失った狂信者の考えは、私には分かりません。それから証拠を求めるなら、女性研究員の調査報告書を探すしかありません」

 公爵とカリーヌ様は私の言葉を吟味していますが、本当の事なので破綻する所はありません。困るのは、証拠がこの場に無い事ですが……。取りあえず続きです。そして大嘘を吐きます。

「その女性研究
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