暁 〜小説投稿サイト〜
ちょっと違うZEROの使い魔の世界で貴族?生活します
本編
第39話 嘘吐きは最低?つまり私は最低です
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た夫婦みたいね」
なんかエレオノール様から、とんでもない感想が漏れました。まあ、カトレアの能力で“つうと言えば、かあ”以上のやり取りをしているので、ある意味当然ですが悪い気はしませんでした。ちなみにカトレアの機嫌が、怖いくらいに良くなっていました。
その所為か話し合いは迷走し、結局私が賞品を考える事になってしまいました。有力候補は、先のブローチを銀製に変えた物です。それではつまらないので、もっと良いものを考えなければなりませんね。
今回別荘には、公爵家と伯爵家の使用人だけで無くカトレアの医師団も同行していました。カトレアの病の原因と治療法を、しつこく追及して来たのは公爵では無く彼等です。ただ彼等も、追及だけしていた訳ではありません。
彼らにより、温泉がカトレアの病に効くと実証されたのです。これにより、カトレアが別荘で療養する事が正式に決定しました。
私は喜びましたが、それで追及が無くなる訳ではありません。私は「病の原因と治療法は誓いの所為で言えない」で通していましたが、あまりにもしつこかったので、カトレアに「病の原因だけでも公開しよう」と提案したのですが、何故か拒否されてしまったのです。
「何故ですか? カトレアと同じ症状の人が居た場合、その人を見捨てる事になりますよ」
私の言葉に、カトレアが辛そうに顔をゆがめました。その顔を見て、私は理由に思い至ったのです。結果として、物凄い自己嫌悪におちいりました。それと同時に、気付けて本当に良かったと思いました。こんな物を、カトレア1人に背負わせる訳には行きません。
「理由は分かりました。無理に口にする事はありません」
しかしカトレアは、僅かに首を横に振ると口を開きました。
「病の原…因を公開し…て完治す…れば、同…じ症例の…人が現れ…た時、治療…法を公開…しない訳…には…。そう…なれば……」
カトレアの涙交じりの告白は、そこで完全に途切れてしまいました。
治療法は、“摘出手術”・“ルイズの虚無魔法”・“精霊魔法”そして“性魔術”の4つです。このどれもが、ハルケギニアでは公開出来ない内容なのです。一方で異端認定を受ける方法ですし、もう一方はルイズの系統を公開する事になります。それは、私達にとって絶対に容認出来ない事です。
この決断は同時に、カトレアと同じ症状の人間が居た場合、その人を見捨てると言う決断でもあります。
しかし、話はそれだけに止まりませんでした。暫くして落ち着くと、カトレアは再び口を開いたのです。
「それにギルは……。お父様達に、マギは『2〜3年戻らない』と説明したわ。でも、もう2年以上経ってしまったわ。今更『マギが帰らない』なんて説明は、誰も納得しないと思う。下手をすれば、それが両家の軋
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