暁 〜小説投稿サイト〜
ちょっと違うZEROの使い魔の世界で貴族?生活します
本編
第39話 嘘吐きは最低?つまり私は最低です
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ル様がワナワナと震え始めました。

「軽銀と言えば、何年も前に僅か5リーブルだけ市場に流れた幻の超希少金属じゃないの!! 《錬金》しても純度が全く足りないから、純度が高い物は未だにその値段は天井知らずなのよ!! なのにこれの純度は……」

「ほぼ100%で純軽銀と言えますね」

「そんな訳無いじゃない!!」

 エレオノール様は私からブローチをひったくると、ディテクト・マジック《探知》を使い純度を確かめました。

「本当……ね。小さくて使ってる金属量も大した事無いけど……このブローチだけで数十、下手をすれば数百エキューにもなるわよ」

 高いのは知っていましたが、まさかここまで喰いつかれるとは思いませんでした。しかしこれは不味いですね。この場にいる人間は大丈夫とは思いますが、欲で自分を見失った人間は醜い事この上ないですから、ガルム達を怒らせないか本気で心配です。それに子供達だけでなく、大人達も反応している現状は宜しくありません。特にコレット夫人(モンモランシ夫人)の目が怖いです。

「そうですね。これを賞品にするのは、価値が高過ぎて宜しく無さそうです。賞品はカトレアと相談して、妥当な物を考えておきます。(家では身近な金属過ぎて、軽銀の希少性を舐めていました。気軽に用意したブローチが、こんな扱いになるとは思いませんでした)」

 私が賞品を取り下げると、エレオノール様が明らかにガッカリした表情が見せました。ルイズとモンモランシーもぶーぶー言っていますが、こちらは無視です。カトレアには昨日の内に、同じ物をプレゼントしてありますし……。エレオノール様には、これから王立魔法研究所(アカデミー)関連で世話になるかもしれないので、今の内に点数稼ぎをしておいた方が良いでしょう。

「エレオノール様は、確か王立魔法研究所(アカデミー)で土魔法の研究に携わる予定と聞きました。希少金属の軽銀に、ご興味があるのではないですか?」

「……ええ。興味があるわ」

 エレオノール様は、何故か悔しそうにしながらも頷きました。

「では、サンプルでインゴットを一つ差し上げましょう。ついでに、カトレアと一緒に適正な賞品について意見を貰えると助かります」

「え? いいの? 希少金属だから、売ればかなりの額になるのよ」

 私は大きく頷いてから、カトレアの方を見ます。

「カトレア(私はインゴットを作って来ます。すぐに戻るので、相談は私の部屋でしましょう)」

「はい。……さぁ、姉様。私達は先に行きましょう」

 エレオノール様は、カトレアに引っ張られて行きました。私も人目のつかない所に行き、《錬金》でインゴットを作成すると部屋に戻ります。インゴットを渡し、話し合いを始めると……。

「なんか、貴方達……長年連れ添っ
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