暁 〜小説投稿サイト〜
ちょっと違うZEROの使い魔の世界で貴族?生活します
本編
第39話 嘘吐きは最低?つまり私は最低です
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と言わんばかりに跳び付きます。それを『フッ……あたらんよ』と、見事にかわすボルグですが、連続で跳び付くガルムの所為でアナスタシアに近づけません。

注 こんな事になったのも、以前アナスタシアがボルグの前で、フリスビードックを気軽にしたのが原因です。フリスビーを取って来たガルムを褒めるアナスタシアを見たボルグは、横からフリスビーを掻っ攫ったのです。悠然とフリスビーを持って来るボルグに、如何して良いか分からないアナスタシアは、取りあえず褒めてしまったのです。それ以降、ボルグとガルムはフリスビーを奪い合うライバルになってしまいました。

 ……結局そのままタイムアップです。アナスタシアはゼロポイントです♪

「兄様!! ボルグ使うなんて酷い!!」

 私は不思議そうに首を傾げると……。

「アナスタシアは私の妨害ごとき平気なんでしょう」

 と言ってやりました。めっちゃ大人げないです。

「さあ、結果発表に移りますよ」

 涙目のアナスタシアが、ディーネに慰められています。ディーネが「迂闊(うかつ)にギルのドS地雷踏むからですよ」と言っていましたが、私は母上と違ってドSじゃないので知りません。

結果は……

1位 ディーネ 
2位 モンモランシー 
3位 ルイズ
ドべ アナスタシア

……です♪ ルイズの最後の一投が間に合っていれば、ルイズが2位でした。

 さて、先ずは参加賞を配ってしまいましょう。参加賞は私とカトレアで作った、可愛くデフォルメされたガルム人形です。それぞれ、以前プレゼントした帽子と同色のリボンが、スカーフの様に首に巻き付き縫い止めてあります。アナスタシアのは頑丈に作ってありますし、ルイズのはリボンが白一色では寂しいのでピンクのチェック模様にしてあります。

 人形を渡した後は、お子様達が喜んで表彰式どころではありませんでした。私はディーネに近づくと、優勝おめでとうと声をかけ、当初の賞品であるブローチを渡します。

「ギル!! これは……」

 私は人差し指を、口元に当て「静かに」のジェスチャーをします。まあ、この場合は内緒と言う意味合いですが……。

 こうして、最初の別荘お泊まり会は無事終了したのでした。

 余談ですが、温泉は女性陣に好評(美肌効果はやはり絶大)で、公爵家と伯爵家は定期的に別荘に訪問する事になりました。






 次の来訪時にルイズから聞きましたが、帰宅後にエレオノール様が物凄く荒れたそうです。

「私は帽子どころか、人形も貰えなかったわよ。何。ルイズ。自慢したいの? 私なんて、高価なものだけど無粋なインゴット一つよ!! ちび!! ちびルイズ!! ……(この後延々と説教)」

 泣きながら説明しに来たルイズが、物凄く不憫で
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