暁 〜小説投稿サイト〜
ちょっと違うZEROの使い魔の世界で貴族?生活します
本編
第39話 嘘吐きは最低?つまり私は最低です
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たりするので、取り辛い事この上ないのです。取り易くする為に、曲らないよう水平に投げているはずなのに不思議で仕方がありません。何故なのでしょうか?

 モンモランシーは下手ながら、もうディーネとラリーが出来る様になっています。ルイズは時々よけいな力が入って、大暴投する以外は概ね大丈夫な様です。フリスビーは好評の様ですが、この様子では1週間は持ちそうにありませんね。と言う訳で、一つ策を考えました。



 次の日、皆が庭でお茶を飲んでる所に、ガルムを連れて行きました。その場には都合が良い事に、全員がそろっている様です。

「はい。全員注目です」

 私はガルム舎から連れて来た子供を撫でながら、全員の注目を集めます。大人達の中には、ガルムを見て訝しげに表情を歪める者も居ました。

「この子はガルムの子供で、まだ数匹ガルム舎に居ます。この子たちと一緒に、帰宅日前日にゲームをする事にしました」

 家の家族以外の全員が、不思議そうな顔をしました。予想通りの反応だったので、フリスビードックのルールを説明します。(詳しいルールは知らなかったので、細部はロイクと適当に決めた物です)説明だけではピンと来ていない人も居たので、目の前で一度実演して上げました。この競技が可能になったのも、ロイクが頑張って躾けてくれたからです。全員の理解が得られた所で、私は更に続けます。

「ガルムと喧嘩したり逃げられたら失格で、怪我をさせるのも厳禁です。そして優勝者には、この豪華賞品をプレゼントです」

 私はポケットから、アルミニウムで作った小さなブローチを出しました。アルミを薔薇(バラ)の花形に成形し、色抜きしていない青みがかったガラスで全面を分厚くコーティングしてあります。複雑な形なので、空気が一切入ら無い様にするのは大変でしたが、おかげ様でかなり良い出来に仕上がったと自負しています。《固定化》と《硬化》も掛けてあるので、破損や錆等の心配もありません。

 子供達は全員目を輝かせていましたが、エレオノール様だけは訝しげにしていました。

「ギルバート。この青みがかっているのはガラスよね?」

「はい(あれ? ひょっとして、デザインが気に入らなかったのでしょうか?)」

「で、この金属の方だけど……ひょっとして」

 まあ、一応巷では幻の金属と言われていますね。それが如何かしたのでしょうか? 私は訳が分からず、首をひねってしまいました。

「軽銀……なんて事は、無いわよね?」

「はい。軽銀です。それが如何かしましたか?」

 私の返事を聞くと、エレオノール様が固まりました。いや、エレオノール様だけでは無く、カトレア含む当家の人間以外は、全員が固まっています。

「如何したのですか?」

 私がそう聞くと、エレオノー
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