暁 〜小説投稿サイト〜
転生とらぶる
スーパーロボット大戦OG外伝
0578話
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ガネや連邦軍と戦わなくてもいいというのはかなり大きいリターンだ。まぁ、連邦軍とは今後の事を考えると正直かなり怪しいけどな。

『あら、怒らないで下さいな。ちょっとお願いしてみただけですわよ』
「……一応言っておく。俺達の本拠地を探るような真似は……」
『分かってますわ。というよりも、そんな事が出来無いように私と魔法で契約をしたのはアクセルでしょう?』

 先程同様の笑みを浮かべるミツコだが、その目からは何を考えているのか読み取る事は出来無い。元々俺がこの手の交渉が苦手だというのもあるんだが……ミツコの言う通り鵬法璽がある以上は大丈夫だろう。それにミツコとしてもシャドウミラーとしての戦力、そして何よりも俺の魔法使いとしての実力は知っている筈だ。そんな状態で俺を敵に回すような事をすれば、これ以上の特殊な技術を入手する事が出来なくなるのは予想出来るだろう。そして最悪の場合……それこそ影のゲートを使った転移魔法により、イスルギ重工がテスラ研やオルレアン工場、あるいはマオ社のように破壊工作を受けて甚大な被害が出るというのも予想していると見るべきだ。自分の会社の利益が第一のミツコとしては、そんな真似をする可能性は少ない筈。

「まぁ、いい。そっちが相応の態度を示すのなら、こちらとしても相応の態度を示すだけだ。それが正か負か。利益か被害か。それを決めるのは……お前自身の行動だというのは、忘れるなよ?」
『ええ、もちろん』

 あからさまに脅しても顔色を変えないどころか、笑みすら崩さないか。この辺はさすが生き馬の目を抜く世界で暗躍している女傑といったところか。

「さて、ならそろそろ通信は終わりだな。こっちとしても、そろそろ転移に掛かりたいんでな。また何かあったら連絡をする」
『分かりました。お気を付けて』

 その一言でミツコは通信を切り、思わず安堵の息を吐くのだった。
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