あら、魔王襲来のお知らせ? 後半
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「♪〜。では、プリムちゃん、私は魔王と戦ってきますね〜」
「アンタにはどれがそうなのか分かってんの?」
「私、ではないですけどね〜。ですよね、ミカさん?」
『うん、そうだね。あのちっさい子だよ。クロアが好きそうだ』
そう言いながら十字架から出た光が矢印になってさすのは・・・
「あ、斑ちゃんじゃないですか〜」
「何?アンタ知り合いなの?」
「はい〜。昨日、プリムちゃんと別れた後で会いました〜」
「・・・それ、襲撃した、って言ったりしない?」
「どうでしょうね〜?」
意外と鋭いですね〜、プリムちゃんは。
さて、いざやんは軍服の人のほうに行きましたし・・・
「独り占め、してきま〜す」
私はそう言いながら地面を軽く蹴って、斑ちゃんに接近して・・・
「昨日ぶりですね〜、斑ちゃーん♪」
「ちょ、抱きつくな!」
想いっきり、抱きしめましたぁ。
うんうん、やっぱりプリムちゃんとは違った抱き心地ですね〜。
「って、アンタは昨日の・・・!」
「はい〜。朱羽葵お姉さんですよ〜。約束どおり、名前を教えてください〜」
「その前に放せ!」
そう言いながら黒い霧のようなものを噴出してきて・・・
「い〜やで〜す」
「ちょ、何でよ!?」
それは全て、私の腕に取り込まれました〜。
うんうん、それは私には効きませんよ〜。
「こんの・・・!」
「わわっ。力持ちですね〜」
全力じゃなかったとはいえ・・・まさか、振り解かれるとは思ってもいませんでした〜。
見た目ロリっ子なのに、力があるんですね〜。
「見た目ロリっ子なのに、力があるんですね〜」
「人の事をロリ言うな!」
「あらあら、声に出てましたか〜?ゴメンなさ〜い」
「無意識に、とでも言うつもり?」
「わ・ざ・とで〜す♪」
「殺す!」
そう憤って飛び掛ってくる斑ちゃんを、私は少し横に動いて避けて、そのままプリムちゃんの炎をぶつけます。
お、うまくおでこにぶつかりました〜。涙目です〜。いいですね〜。
「この・・・!」
「ああ、ダメですよ〜?」
「!?」
一瞬のうちに背後にいた私を見て、プリムちゃんが驚いた顔をしていますね〜。
種は何てことない、ミカさんの力を借りただけなんですけどね〜。
そしてそのまま後ろから顔に手を伸ばして・・・ほっぺたをムニムニ弄りまわします。
「ちょ、やめ・・・」
「女の子は笑顔、ですよ〜?いつも顔には笑顔を〜」
「アンタみたいに、いっつも笑ってるやつの方が珍しいわよ・・・」
そうですかね〜?
もう癖になってますから、わかんないんですよね〜。
「はぁ・・・調子狂うわね」
「狂わせてますから〜」
「ホント、そうよね。戦
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