あら、魔王襲来のお知らせ? 後半
[10/11]
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
に入ります。
ミカさんは今、魂だけの存在ですから、こうして人に憑依することも出来るんですよね〜。
「何を・・・」
「とりあえず、このまま斑ちゃんを打倒させてもらいますね〜」
そう言いながら十字架を洋弓にして、引き絞りつつ・・・ミカさんが憑依した結果ついた羽を広げます〜。
オマケに両腕にも十対の羽を持つ天使の刻印を出して・・・
「では・・・浄化の力、無限解放。いっきま〜す!!」
その力を存分に乗せた矢を、斑ちゃんに向けて放ちま〜す。
斑ちゃんは捕まっていることもあって、避けることもできずにその矢を喰らい・・・
「こ、この・・・程度、なんかで・・・」
「ああ。程度、なんかじゃないですよ〜。ミカエルの力を限界以上に乗せた、魔を浄化する力。疫病を振りまく死神である斑ちゃんには、天敵もいいところですから♪」
私の言葉の通り、斑ちゃんはどんどん矢によって存在を削られていって、最後には意識を失って、抵抗も出来ずに全身から力を抜きました。
「・・・魔王、ゲットです〜」
そうなった斑ちゃんの体に刺さっていた矢が消えて、プリムちゃんが鎖を解いて回収しつつ、一まとめにした真実の伝承のステンドグラスを顔を真っ赤にしながら掲げています〜。
これで、今回の作戦は終わりですね〜。
▽▲▽▲
「お、頑張ってますね〜」
私はノーネームの本拠の農園跡地で、頑張って廃材を運んでいる人たちを眺めて、そう言います。
あんなに小さい子まで、偉いですね〜。
「で?私をここに呼び出したのは何でですか〜?」
「ああ。ちょっと、今回のゲームについて聞きたくてな」
私のすぐ横に立っているのはいざやん。
やっぱり、気になりますよね〜。
「まあ、結果としてゲームはクリアできたからいい。同盟の内容としても、な。むしろ死人が一人も出なかったんだから御の字だ」
「そうですか〜?それならよかったですぅ」
まあ、それについて文句を言われる筋合いはないんですよね〜。
ちゃんとクリアはしましたし、率先して動いたんですから〜。
「黒ウサギやサンドラの邪魔をしたのも、確かに葵のギフトを使うなら邪魔でしかないからな。納得だ」
「それなら、用件はなんですか〜」
「今回、何であんなことをしたのか、だ」
ああ、それですか〜。
「簡単なことですよ〜。ちょっとコミュニティの人材補給で〜す」
「人材補給?」
「はい〜。“ヘル・サタン”はまだ三人しかいなかったですから〜。ほら、来ましたよ〜」
私が指す先から仲よさそうに歩いてくるのは・・・つい先日まで魔王のコミュニティとして私達と争っていた、三人で〜す。
「あらあら、三人とも似合ってますよ〜」
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ