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検索失敗の異世界録
あら、魔王襲来のお知らせ? 後半
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もしれないですけど、そんなのは気にせずに♪」

 そう言いながら八割くらいで殴り飛ばします〜。
 いざやんなら防げたでしょうけど・・・私のは、無理ですよ〜。

「いっつ・・・あなた、本当に人間?」
「はい〜。純粋培養の人間ですよ〜」
「その発言ほど、信じられないものは無いわ」
「あらあら、酷いです〜。泣いてしまいそうです〜。うわ〜ん」
「この・・・!」

 怒った斑ちゃんが放ってきた黒い風の竜巻を、両手で触れて取り込みます。
 無駄なんですよね〜、それは。

「といっても、普通の人間ではないですけどね〜」
「でしょうね。その馬鹿みたいな力があって、普通の人間名乗るなんてものすごく嫌な奴よ?」
「でしょうね〜。それと、筋肉の使い方もうまいんですよ〜」

 それさえ極めれば、いざやんと戦っても手を抜いて戦えるんですよね〜。
 気は、ずっと張ってないとですけどぉ。

「・・・それで?そんなことで私に勝てると思ってるの?」
「全く思ってませんよ〜?さすがに、神霊相手にただの肉弾戦で勝てるとは思ってませ〜ん」
「なら・・・」
「でも、」

 私はそう言いながら一気に接近して、プリムちゃんの炎を纏った両手で殴り続けて、斑ちゃんはそれを防ぎ続けます。
 意外とやりますね〜。

「時間さえ稼げれば、私達の完全勝利ですから〜」
「は?このゲーム、時間制限があることを分かってるのかしら?」
「知ってますよ〜。ゲーム再開から24時間、ですよね〜」
「なら・・・」
「それでも、時間が必要なんですよ〜」

 そう言いながら全力で七つの炎を撒いて、ここに近づこうとする二人を邪魔します。
 あらあら、邪魔はさせませんよ〜?

「ちょ、葵さん!何で、」
「近づかないでくださいね〜?危ないですから〜」
「そうではない!その魔王は、私が」
「いいですから、邪魔しないでくださ〜い」

 言っても聞いてくれそうにないですし・・・まあ、いいです。
 このまま放っておきましょう。

「いいの?三人がかりで向かえば、私をどうにかできるかもしれないのに」
「無理ですよ〜。あの子達が使えるのなんて、たかが神格級の武器ですから〜」
「あら。効かないって分かってるのね」
「分かりきってますよ〜。さっきも言ったように、あなたは神霊なんですから〜」

 まあ、よっぽどレベルが高かったりすれば別なのかもしれないですけどね〜。
 とはいえ、あの子達はそれを今すぐに使う気は無いみたいですし、そもそも使われたら困りますから〜。

「でも、あなたはそれすら使えないみたいだけど?」
「ええ、全部貸しちゃってますからね〜。でも、いいんですよ」

 そう言いながら、放たれた黒い竜巻に触れて取り込みます。
 あらあら、
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