あら、魔王襲来のお知らせ? 後半
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〜?」
私達はそんな会話をしながら足を進めていきます〜。
左腕から出してるのはばら撒くことの無いように気をつけつつ、向かう先は図書館のような場所。
とりあえず、相手のことを調べないといけませんしね〜。
「ええ、結構濃密よ。・・・それでも、私達のとはベクトルも違うし薄いと思うけど」
「プリムちゃん・・・地獄の王と比べちゃダメですよ〜」
そう言いながら、頭の中から何かいいのがないか探していきますけど・・・中々無いですね〜。
「そういえば、私達は審議決議というのに参加しなくていいんですか〜?」
「ああ、いいのよ。どうせアタシ達みたいな弱小コミュニティが参加する席なんて無いだろうし、あっても参加する気とか無いし」
「あらあら、無いんですか〜?」
「無いわよ。“ノーネーム”みたいに無理矢理でも名前を売らないといけないわけじゃないし、自然と広まる程度でいいのよ」
意外と謙虚ですね〜。
「それに、名前が知られてないからって襲ってきたやつらがいても、アタシの“主催者権限”とアンタがいればどうとでもなるでしょうし」
「ああ、それもそうですね〜。本拠も、“ノーネーム”に居候させてもらっていますし、気にしなくていいですから〜」
と、そこで一つ思いつきました〜。
そういえば、名前・・・
「プリムちゃん、あの子、ペストって名前でしたよ〜」
「それすっごく重要!!」
わわっ、そんな剣幕でこっちを見ないでくださいよ〜。
驚いちゃうじゃないですか〜。
「そんなに重要なんですか〜?」
「重要よ!ってかアンタ、ペストって聞いて何にも浮かばなかったわけ!?」
「たいしたことは浮かびませんでしたね〜」
「何でよ・・・ありえないでしょ」
そうですかね〜。
だって、浮かんできたのなんて・・・
「十四世紀から十七世紀にかけて八千万人の死者を出した疫病で、“ハーメルンの笛吹き”の真相候補の一つ、というくらいしか浮かびませんでしたし〜」
「わざとよね?アンタ、それわざとやってるわよね!?」
さてはて、何のことでしょうか〜?
「はぁ・・・じゃあ、向こうの残りの二人、あれの正体にも気づいてるのかしら?」
「一応、これじゃないかな〜、というのはありますね〜。・・・それでも、実際に見たプリムちゃんのほうが確実なんじゃないですか〜?」
「まあ、そうでしょうね」
プリムちゃんは今回、そういったことに手を出してましたからね〜。
私より、間違いなく詳しいはずですぅ。
「・・・あの女はネズミ捕りの男から派生した悪魔、ラッテン。軍服の男はヴェーザー川の化身、ヴェーザー。でっかい陶器が嵐の化身、シュトロム」
「あらあら、少し予想と違いましたね〜。あの人は軍服でしたし、少
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