暁 〜小説投稿サイト〜
もしもこんなチート能力を手に入れたら・・・多分後悔するんじゃね?
シャイン、名状しがたい宇宙生物を発見するの巻
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してページをめくり始める。ツンデレさんなのかな?足をバタバタさせながらシャインさんをじーっと見る。シャインさんに首ったけ。
「お前・・・身体問題ないか?」
ふと、そう聞かれた。心配してくれてるんだ。嬉しくて自然と顔がにやける。足のバタバタが速くなるくらいに嬉しい。女の子らしい行動がとれて、それを見てくれる人がいる。私の望む幸せだ。
「うん!見ての通り可愛い女の子の形になってるよ〜?」
「自分でかわいいとか言うな」
呆れ顔をするシャインさんの顔も見ていて飽きない。人間の感情を当然のように私に向けてくれることが嬉しいから。今の私はきっと箸が転げても嬉しいと思う。
「あんまはしゃぎ過ぎんなよ?符で色々と補助してそれっぽく見せてるだけだからな。本質部分は元とそんなに変わってないし、力を使い過ぎるとうにょにょが見えちまうぞ」
「はーい!」
今の私は見た目だけはシャインさんと同じくらいの歳の女の子。シャインさんの力の一つである仙術を施した符で出来た白ワンピースによって、私は”人間もどき”と言える姿になっている。
私とシャインさんの目に移るワタシはヒトの姿で、私の内に秘める力とイメージ力でそれを保っている。だから私がイメージで人ならば他人から見て私は肉塊ではなくヒト。泣けば幻も泣くし、笑えば幻も笑う。
元の姿のままだと不便だって、シャインさんがこれを与えてくれた。
こんな醜くてひどい存在に成り下がった私に気を使ってくれる。
私が、本当は地球を滅ぼす存在だと分かっていて―――
「どうして、私を受け入れたんですか?」
「・・・流石に元ネタのまんまってのは・・・ん?何でってそりゃ・・・別に脅威にも感じなかったし」
今までに感じたことのないゾクゾクが背中を走る。
何ていうんだろうねこういうの。強者の余裕って感じ?呼吸をするようにサラッと言い切っちゃうシャインさんの底知れなさを感じちゃう。私みたいな肉塊なんて、気に食わなくなったらいつだって処理できるとでも言うようで・・・でも、シャインさんがそう思うのなら従ってもいいかな、とも思った。
「それだけなの?」
「あとは勘。侵略者だけど分かり合える子だって思ったから」
「―――っっ!!!」
何だろう、その言葉を聞いた時、今の私の知識では形容の出来ない電流のような甘美なモノが全身の細胞に駆け巡った。こみ上げてくる歓喜にも似た何かが全身を満たす。
分かってくれてる。
シャインさんは私の事を、化物としての見かけではなく心の形を理解してくれている。
あの星で誰も分かってくれなかった、この世界で私しか知らない”私を”。
シャインさんは、見てくれている。
一人の女の子を、一人のヒトとして。
私はその衝動のむくまま、この身体には存在し
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