暁 〜小説投稿サイト〜
もしもこんなチート能力を手に入れたら・・・多分後悔するんじゃね?
シャイン、名状しがたい宇宙生物を発見するの巻
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!」
『ウガァーーー!!』
その顔は絶対馬鹿にしてるでしょ!?馬鹿にして!人の気も知らない癖に!同じ化物のくせに!私がどんな気持ちで生きて来たか知らないでしょ!?どれほど自分を捨てたくなったか知らないでしょ!?そんな私のたった一つの願いをお前は・・・お前は・・・!!
私は地球に行くんだ。地球に行って・・・行って?
行って、どうするっていうの。
またあの星と同じように、この醜悪で吐き気を催す冒涜的な体を晒して地球の人を発狂させて、中途半端にいじくりまわして、それで地球からも逃げるの?それともここを最後の地にして、『咲く』の?
私は、厭だ。
厭だけど、厭なら、何で―――何をしようと―――
「あーマイクテステス。グロ肉スカルチノフさん聞こえますかー?」
・・・・・・・・・日本語?知らない筈の知識?―――あのヒトが?
『ぎゃぁあぁぁぁぁぁぁぁ!!人間が喋ったぁぁぁぁぁああああ!?』
「えー!?お前どんな驚き方してんだよ!?むしろ驚くの俺だからね!?」
それで、名前を聞いて。話をして。
言葉を使って話をしたのは、この世界に生まれてから初めてだった。
話を聞いてくれる人がいることがこんなに嬉しいとは思わなかった。
でも、泣きたいのに、この身体は人間のように泣けなくて。
嬉しさも全然伝わらなくて。でも、でも―――
「なーあんたウチで働かない?今なら地球の守護者になれるよ?」
まるでシャインさんは、私をヒトであるかのように扱った。
言ってることはよく分からなかったが、何のためらいもなく私の身体を素手で触った。
こんな醜い私でも、人として扱ってくれるんですね。
それだけで私は―――救われました。
その時、思ってしまったんです。
シャインさんの為なら―――
今、私はシャインさんの家、なのかな?ワープしてきたのでわからないけど、そこで座っている。シャインさん曰く今から私用の個室を作るらしいが、出来ればずっと人の隣にいたいという思いが強い。ずっと一緒がいい。
何やら難しい顔をしながら難しい漢字の沢山浮いた投影モニターのようなものを弄っているシャインさんに構ってほしくて、何か話すことが無いかと頭を捻る。・・・あ、一つあった。しかも結構重要なものだ。
「シャインさん。名前下さい」
私を個として見てくれた存在は今までに一人もいない。故に私には名前が無かった。ツンツン背中をつつくと、「わかったからやめい!くすぐったいわ!」と怒られてしまった。しょぼーん・・・
「確かに肉塊ちゃんのままはひでーしな。考えるわ・・・他人に名前つけんのもこれで2回目か」
何だかんだでちゃんと考える気があるらしく、名前図鑑なる物を炬燵から引っ張り出
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