暁 〜小説投稿サイト〜
もしもこんなチート能力を手に入れたら・・・多分後悔するんじゃね?
シャイン、名状しがたい宇宙生物を発見するの巻
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にしてくれたわねっ!!』
「ちなみに通訳のフィルター通さないとなんかぐちゅぐちゅ音立ててるようにしか聞こえないんだけどね」
『ヤメて下さい!!これ以上私を傷つけないで!!』

乙女も恥じらうなんとやら。触ったら手が大変なことになりそうな体液とか垂れてる肉塊さんは悲しんでいるらしいが、見た目ではうごうごしてるようにしか見えない。なにこれ抉りだされた心臓がクリーチャーになったって言うか、そんな風に見えなくもない。

いろいろ話し合った所、この名状しがたい肉塊ちゃんも転生者であることが判明しましたっ☆
残念ながら高度文明を築いた生物を乗っ取る寄生タイプの為戦闘能力や耐久力に難があり、直接戦闘は精々海鳴の平均的な小学生と同じくらい。・・・え?海鳴の小学生なら結構強いって?お前「結構強い」でこの世界生き残っていけると思ってんの?

でもまぁ、新型超機人(全部龍型なのがあれだが)に乗って戦うくらいは出来そうだね。

「なーあんたウチで働かない?今なら地球の守護者になれるよ?」
『・・・・・・ええっ!?私みたいなよく分かんない塊でも働けるんですか、地球の守護者って!?』
「給料でないけど要望に応じて現物支給。衣食住揃えるし仕事量もそんなに多くないよー」
『至れり尽くせりじゃないですか!就職します!!する!!させてっ!!』

よっしゃ、メンバー確保じゃい!!エイリアンを地球圏の守護者にって何か間違ってる気がするけど、この子は親生物から独立してる子生物だし大丈夫だろう。きっと力になってくれるさ。
・・・時々交渉次第でこんなふうに仲間をふやせていけたらいいなー(抱負)。

「って、それだ」
『え?何がですか?』

今まで何で考え付かなかったんだ。この世界には既にチート人間が結構いるって司書が言ってたじゃないか。なら―――チート共を集めて地球守護すればよくね?みんな自分の星が壊れるのは困るだろう?
人手が足りないなら、最初から探して組織を作ればよかったんだ!

「肉塊ちゃん!」
『ひゃいっ!?何ですか!』

戸惑っているらしいがうにょうにゅ動いているようにしか見えない肉塊ちゃんの手らしき触手を握って、俺はこう言ったのだ。


「俺は本日をもってこの星に地球圏の守護者(ガイアセイバーズ)の結成を宣言する!!」


『・・・シャインさん、その』
「ん?何?」
『シャインさんってひょっとしてだーくふれいむますたーみたいな感じの人なの?』
「・・・・・・・・・」

ともかくその日、たった2人のメンバーによってガイアセイバーズは結成されたのだ。
この組織のメンバーが果たして増えるのかは、彼らに掛かっている・・・多分。



 = =



泣く、という行為が出来ないこの身体では全く表現できない
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