第一章:禁書の物語に巻き込まれるってよ
11話:入院生活
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ワケないので、ここでは黙っておこう。
まぁ、人によっては義妹だけど妹できてよかったにゃー、で済ますアホもいるけどな。
そして、そんなこんなとギャーギャー騒いでは、彼女たちはまた来るわといって帰っていった。
さてと……
「悪趣味な奴だ、いい加減出て来いよクソッタレが」
「あはっ、バレちゃった??」
毎日、覗き見していたらオレだってわかる。
少女は悪魔みたいな笑みを見せ、オレの隣の何の変哲もない壁というか空間からぬぅっと現れやがった。
気味が悪い。
「毎日飽きないか?」
「お兄ちゃんのこといっぱい知りたいから全然飽きないよ!!」
こうやって……あの日から毎日病院にやってくるオレの知り合いとか観察しているらしい。
「で、今日は満足したか??」
「うん、大満足♪」
「だったら、良い子はおうちに帰る時間だ。また明日な??」
もうオレに構わず帰って……
「ノンノン、お楽しみはこれからじゃん。兄妹の仲深めていかないとダメだよお兄ちゃん♪」
不幸だ……。
でも、もしもそれを拒否したら……
「言っておくけど、お兄ちゃん。お前に拒否権ないよ? 今の子たちも、クラスのお友達も土御門(・・・)も先生たちもどうなってもいいんだったらやめるけど? 私、お兄ちゃんのお友達を人攫いしたくないよ??」
あの日、この子の息の根も止めておいた方が良かったのだろうか、と今更にして後悔する。
これは、この子に同情してしまった甘さで招いた悲運……カミやん以上にツいてないな。
監獄に入って反省したかと思えば全然で、なんか斜め上いっていた。
「あぁ、でも、これぐらいじゃ足枷にならなかったわね。でも、『あの子』までどうなってもいいというなら本気で兄妹ごっこもやめるわ……残念だけど」
………。
オレは今無性に悲しくてしかたがない。
この状況をどうにかして打破したいと思ったりもする。でも、そのキッカケがないしどうすることもできない。
「わかった。今は大人しくお前の兄になるよ……」
でも、いつかきっと時が来るから、その時は……
「うんうん、それでいいよ。お兄ちゃん大好き」
「oh……」
いつの間にかオレの上に跨った悪魔みたいな女はニヤリと笑い、そして今日も悪夢が始まりまた噂が立つのだろう。
内容はさすがに控えるよ……
「つーか、土御門とかイギリス清教はこれを許してるのか??」
「ツッチーは、私にビビッて『ぎ、義妹サイコーだからどんどんヤっちゃえにゃ。俺はテスラを応援してるにゃ』だって」
あのシス
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