第一章:禁書の物語に巻き込まれるってよ
11話:入院生活
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やんがフラグを立てた時の反応をしやがったけども、実際にアイツを見たわけじゃなく信憑性に欠けていたから、そこまでドン引きされなかったのかもしれない。
いや、黄泉川先生はアイツを知っているし、ドン引きもしたけど、以前と同じ対応でお説教してくるじゃん?
でも、年頃の女の子で、実物やらそいつの言動やら、現場を見ればショッキングなのかもしれないな。
距離を置きたくなるというのも無理はない……
逆に、それでもいいかと思っている悲しい自分がいたりするけども。
とにかく、彼女らは……
「こ、近簿さん。兄妹の禁断の愛とかもうドン引きです……だけど、お幸せに」
そんな噂まで出回っているのか……
「け、結婚する時は知らせてください。電報送りますから。たぶん……」
いや、なんでそんな方向に話が……つーか、もうテキトーに話さんといてー。
「まっ、アンタがどこの誰と恋仲になろうと私がとやかくいう事でもないんだけどねー。でもやっぱり兄妹ではいけないとは思うのよねー。一発逝っとく??」
うわー、コインを取り出したよ一体何するつもりだろ?このおぜうさまー。
「お姉様、初春に佐天さんまで素直に仰ればいいですのに……」
黒子、好敵手だと言ってくれたお前ならオレのこと分かってくれるだろ?
「まぁですが、近簿さんが犯罪者予備軍であろうと、わたくしはお友達と思っておりますので。何か相談でもあれば、110番して自首してくださいな」
あっ、相談ってお前がしてくれるんじゃないんだね。
お巡りさんよろしく警備員に捕まれって意味ね。理解した。
「まっ、冗談はさて置き」
冗談じゃねーだろ。仮にもオレから大分距離を取っている後ろの三人は。
「あの方、テスラさんといいましたっけ? 何者ですの? 本当にご姉妹なのですか??」
そんなワケがあるか。
だから、魔術の部分を除いてテキトーにウソをついておこう。
「昔々あるところに、とーっても重度のブラコンな女の子がいました」
「ねぇ、それ長くならない?」
だいぶ長くなります。メタ発言させてもらえるなら、10話ほどいろいろ交えて物語が書けるレベル。
なので、ここではハショって、テキトーに話しておこう。
「アイツが言っている『お兄ちゃん』ってのは黒子ちゃん、お前が美琴に言っている『お姉様』と一緒だ」
「ふぁ!? わたくしと同じタイプですの!??」
「お前がお姉様を心から愛し尊敬して崇拝しているのと同義語だ」
「「「………」」」
ううん、本当はウソ。そんなんじゃない。
もっと重いよ、あいつの『お兄ちゃん』は。狂ってやがる。
でも、そんなこと彼女たちに言える
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