第一章:禁書の物語に巻き込まれるってよ
11話:入院生活
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あ(にゃ)!!」」
などと、クラスの奴らや先生たちがお見舞いにきて大騒ぎになったこともありました。
「あー、イッチー。また今度お見舞いに来るぜよ。頑張るんだにゃー」
「………不幸だ」
土御門は正当な理由で吹寄に連れていかれた。
また今度な。
また別の日。
レベルアッパー事件に関わった少女たちがお見舞いにきてくれていた。
「ここここっ、こっ、近簿さん! この前はありがとうございます! 私たちのために近簿さんも戦ってくれたとか!!」
よし。佐天さん、緊張しすぎだ……まずお礼を言う前に天井じゃなくオレの目を見ようか。
「へ、へんたi……じゃなかった。近簿さん、顔色が悪いですが、大丈夫ですか?私、とても心配です!」
よし、初春さん。君の方が顔が悪いな、何を変質者を前に脅えている顔をしているんだい。とてもじゃないけどオレの心配をするより自分の身の安全を心配している顔だ!!
「ろりこn……じゃなかった。アンタ、ちゃんとご飯食べてるの?やつれてない??今度何か美味しいもの奢ってよ」
よし、みこっちゃん。今のは聞き流すからちゃんともう一度はじめからやり直しでお願いします。つーか、お前がオレに奢れやブルジョアめ。まぁ、中学生にたかる高校生って最悪だとは思うが。
あと、お前ら三人ベットから距離開けすぎ。
まるでロリコンで変態だけど、でも、助けてもらったから一応お礼とお見舞いにきただけなんだからね。もう早く帰りたいみたいな態度取らないで!!
………。
あぁ、ちょっと過剰気味に反応してしまった。勘違いもいいところだ。皆して本気でオレを心配して見舞いにきてくれたんだ。失礼なことを考えたらいかんいかん……
「犯罪予備軍の近簿さん、あの日、わたくしの出番はありませんでしたの」
それは知らんがな。つーか、お前だけ犯罪者とか不穏ワード普通に言いやがったな。
「わたくしの事はさて置き。近簿さん、貴方は外人の妹系ロリ美少女と毎日病院でイチャコラしているって聞いたのですが本当ですの??」
「も、黙秘権を発動する……」
「「「…………」」」
そんな目で見ないでーーー。
結局、この子たちはあの事件の最後の最後にやってきたぽっと出の謎の少女が毎日オレに会いに病院にきて、噂では疚しいこともしているとかしていないとか……
ナースさんは見た。少女が少年の上に跨っている姿をちょっとだけ……それだけで変な噂は広がっていく。例えそれが誤解とか真実じゃないとかもう関係ないんだ。
この子たちは、それに敏感に反応したのだろうか。
吹寄やらオレのクラスメイトの女子たちからは「はぁまたか、こいつ」みたいな、カミ
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