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魔法少女リリカルなのは〜その者の行く末は…………〜
Chapter-3 Third Story~Originally , meeting of those who that you meet does not come ture~
number-33 How boys and girls move
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−Dにある。
ほんの先ほどまでずっと燐夜と高速機動戦闘をかなりの時間繰り広げていたのだ。魔力は底なしかもしれないが、肉体的、精神的にはどうか。
肉体的には、システムU−Dはプログラム構築体であるため疲れはないと思われるが、実のところそうではない。現に肩で荒々しく息をしている。ということは疲れがピークに達し始めているということだ。精神的にも疲労している。燐夜との戦闘は一度も気の抜くタイミングはなかった。細いピアノ線を渡り歩くような繊細さと視界いっぱいに迫りくる魔力弾を一掃できる大きな力も必要なのだ。それは燐夜も同じことではあったが、疲労の度合いはややシステムU−Dが上回っているのかもしれない。
なのはは、燐夜と向き合っていた。燐夜はなのはに叫んでいる。そのうえ、明確な敵意を持って睨みつけているのだ。相当な威圧である。だが、心から真っ直ぐななのはは屈しない。
「邪魔だああああっ、退けぇええっ!! ユーリとの戦いを邪魔するなぁああっ!!!」
「いやっ! 絶対に嫌なのっ! 私は、私たちは燐夜君と一緒に戦いたいんだからぁっ!」
なのはは燐夜から目を逸らさなかった。純粋な瞳を燐夜にぶつけ続ける。今まで威圧をかけていた燐夜の方が、なのはの意思の強さに気圧されている。思わず、視線を逸らした。
燐夜が視線を逸らした先には、フェイトがシステムU−D――――燐夜がユーリと呼んだ少女と互角以上にわたり合っている。燐夜は自分のためにここまで頑張っているなのはに、フェイトに今まで一人で戦ってきた罪悪感を感じて俯く。だがすぐに前を向く。その瞳は、ひたすらに力を求めていた空虚な瞳ではなく、誰かと戦う。誰かを守るために戦う。戦いに意味と意義を見出したため、光がこもっていた。
今なら、出来る――――。
そう確信した燐夜は、今まで空間中に散らしていた蒼い炎を体に纏い始めた。少しでも制御が乱れてしまったり、意思が弱くなってしまったりしてもダメ。繊細な炎の制御が必要なのだ。今まではその制御が出来ずに暴走し続けていた。
けれども、今なら。なのはとフェイトが一緒に戦ってくれて、自分と一緒に戦いたいと言ってくれて、そんなモノ好きな奴らを信頼してしまっている今ならできる筈だと確信した。――――精神統一を始める。
フェイトは、今までに経験したことの無い戦いに苦しみながらも楽しんでいた。いまだに速度で翻弄し続けているが、段々と追いつかれ始めている。現に何度が危ない所をなのはの砲撃で助けてもらっていた。心の中でなのはに感謝しながら戦い続ける。
自分のためなのかもしれない。でも、それ以上に燐夜のために戦っている――――いや、それでは語弊があるかもしれない。
実際には、一人で戦い続けていた燐夜に自分の力を証明したかっただけなのかも
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