暁 〜小説投稿サイト〜
魔法少女リリカルなのは〜その者の行く末は…………〜
Chapter-3 Third Story~Originally , meeting of those who that you meet does not come ture~
number-33 How boys and girls move
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は分かっていた。分かってはいるのだが、これに関しては本人がどう受け止めるかで変わってしまう。良くも悪くも本人次第なのだ。はやては、まだ不安定であるヴィータの気持ちがどっちに傾くのか気が気でない。ここで声をかけてヴィータの決心を崩してはいけないし、細い線でつながっている興奮という安定剤をなくしてもいけない。あとは主として友達をしてもできることはない。ヴォルケンリッターのみんな――――特にシグナムがどう対処してくれるのか、分からない。念話を入れて、許すように言ってやってもいいが、ヴィータにそのことが知れてしまうと後が怖い。そうなってくると、やはりヴォルケンリッターの四人がどうするかだ。
 はやては他のメンバーのもとへ飛んでいくヴィータの背中に不安げな視線を送った。そして大きく頭を振って温かく送ってやろうとヴィータに視線で頑張れを伝える。それから燐夜がシステムU−Dと戦っている方に顔を向けた。――――頬に一筋の雫を流しながら。


 ◯


 自分たちが今までやってこなかったことに後悔して泣き続けたなのはとフェイト。けれども、今の二人に涙はない。


「なのは、目元が赤くなってるよ」
「フェイトちゃんだって、私と同じようなもんだよ」


 そう言って笑いあう二人。後悔で後ろを向いてしまっていた気持ちは前を向いている。もう、後悔はしたくない。でも、後悔するなら今まで見たいにやらないで後悔するより、やって後悔したい。だってもう散々泣いた。散々悲しんだ。散々苦しんだ。だったらあとは前に進むだけなのだから。
 未だに次元を隔した戦いを続けている燐夜の方を見て、二人は顔を見合わせて頷く。
 やっぱり泣いていたせいか目元は赤い。それに涙が少し溜まっている。けれど、瞳には力がこもっていた。


 至近距離で戦っている燐夜とシステムU−Dが一旦距離を取った隙をついてなのはとフェイトは戦いに乱入する。なのはがシステムU−Dに砲撃を打ち込み、爆発で視界が塞がれている間にフェイトが近接戦闘に持ち込む。


「ソニックっ」


 フェイトが何かを呟くとマントが消えて足元にフェイトの魔力光である黄色が迸る。フェイトの魔力変換資質、雷がバチバチとフェイトの周りを明るく照らす。そして、システムU−Dに向かっていく。先ほどはすぐにやられてしまったが、今度はそうはいかない。
 一度犯した失敗から学んで、その場で戦い続けようと思うのではなく、一撃いれたらすぐに回避。所謂、ヒット&アウェイを繰り返す。フェイトのソニックモードの特性から速度が肉眼では負えないレベルにまで達しているため、力より速さで押している。しかし、それだけでシステムU−Dと戦っていけるのだろうか。否、不可能である。ではどうして戦っていけているのか。


 その理由は、システムU
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