暁 〜小説投稿サイト〜
転生とらぶる
スーパーロボット大戦OG外伝
0577話
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影槍を作り出す。先端の尖っていない、影で出来た棍とでも呼ぶその存在は、ゆっくりとアルティスの方へと向かって伸びて行く。

「これは……」

 呟きつつ、影槍へと触れるアルティス。そして何か信じられないようなものを見るような目で俺へと視線を向けてくる。

「魔法。言っただろう? 火星と繋がっているのは魔法世界だと。そこでなら誰でもある程度の修行を行えば魔法を習得出来る。……まぁ、もちろん才能によってどの程度までとかは決まってくるけどな」
「……魔法、か。確かに私達修羅には無い概念だ。それを取り入れる事で修羅は更なる1歩を踏み出せる可能性はある、か」

 まぁ、修羅神の使う技にも魔法染みたものが多々あるが、それはあくまでも修羅神に搭乗している時限定だ。しかし生身でも魔法を使えるとなると、アルティス程の男でも惹かれるものがあるのだろう。

「さて、これで大体の話は理解したな? 他に話しておくべき事は……あぁ、そうだな。アルティスの治療に関してか。修羅の人数を考えると、ホワイトスターに修羅を滞在させると色々と騒ぎになる可能性が高い」
「……それは否定出来ない事実だな」

 ホワイトスターは現在、SEED世界とネギま世界の間の中間貿易の拠点となっている。また、他にもキブツを使ってそれぞれの世界から処分料として格安の料金を貰ってゴミを引き取り、それを資源に変えて販売しているという商売も始まっている。そんな状態のホワイトスターに修羅やら修羅神を大量に招き入れて、余計な騒動を起こしたくないという考えもある。
 俺は基本的に修羅の自制心というものは信用していない。修羅でも上位にいる修羅のアルティス、メイシス、フォルカ辺りならまだ自制心を信用出来るが、フェルナンドは自制心という意味では下級修羅より幾分かマシ程度だろう。
 アリオンに限っては自由がどうのという感じで、正直信用出来るかどうかが微妙な感じだ。それ故に、修羅達に関してはこのまま火星に直行して貰うのがベストだと判断する。もっとも、修羅達にしてもホワイトスターで狭い場所に閉じ込められるよりは、火星で自由に動き回った方がいいだろうしな。

「なら、話はこれで決まりでいいな?」
「そうだな、私としても火星という星を提供して貰えるのなら文句は言えない」
「納得してもらって俺も嬉しいよ。ただ、言っておくが火星に住むのはお前達修羅だけではないというのも理解しておいてくれ。魔法世界の住人がある程度の人数移住する可能性は高いし、他の世界の住人が移住してくる可能性もある」

 少なくてもSEED世界のプラントにはエザリア経由で移住の打診が行われているはずだ。そしてそうなれば当然、プラントというコロニーではなく地に足を付けて暮らしたい、それもコーディネーターの差別の無い場所で。そう思っている者が移
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