暁 〜小説投稿サイト〜
魔道戦記リリカルなのはANSUR〜Last codE〜
Epos20-B騎士と魔導師の戦舞踏〜3rd Encounter〜
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――ブレイドプロテクション――

≪させるか! フレイムプロテクション!≫

私とバニングスの間に2つの障壁が展開された。1つは“フレイムアイズ”から発せられた音声で耐炎熱障壁だと判った。もう1つは先ほども使われた渦巻く障壁で、おそらく耐衝撃だろうが・・・「無駄だ!」二重障壁に“レヴァンティン”を降り落とし、直撃させる。
また鈍い手応えが伝わって来たが、「斬ッ!」それもすぐに失せる。先の攻防で私が繰り出したのは紫電清霜。切断力は申し分なく、障壁破壊効果を有していなくとも十分な攻撃だった。しかし今繰り出しているのは紫電一閃。切断力ではなく破壊力に優れ、そして障壁破壊効果も有している。ゆえに月村の障壁を容易く破壊する事が出来た。次に私の一撃を拒むのは対炎熱障壁。

「ヌルい!!」

「うそ・・・っ!?」≪どれだけ強力なんだよ!≫

月村の障壁よりは時間を食ったが、バニングスの対炎熱障壁も破壊した。 “フレイムアイズ”を水平に掲げ盾にしたバニングスへとそのまま“レヴァンティン”を振り降ろし、 「きゃぁぁぁぁぁ!!」その防御ごと足元に広がる砂漠へと叩き落とした。

(対炎熱障壁に救われたな、バニングス)

バニングスへ届く頃には紫電一閃の炎の大半が散らされていた。その分威力も半減していた。それに足元は砂漠、落下の衝撃も砂地に吸収され弱くなるだろう。そう思って見守っていたのだが、衝突寸前でバニングスがフワリと浮いたのを見た。

「浮遊魔法か。やるな、月村」

バニングスを追うように私も降下し、ザッと砂漠に降り立つ。

†††Sideシグナム⇒アリサ†††

「大丈夫、アリサちゃん!」

セイバーの攻撃をまともに受けたあたしだったけど、砂漠に墜落する前にすずかが魔法で助けてくれた。フワリと浮く体。ゆっくりと砂地の上に降り立つ。そしてあたしに駆け寄って来たすずかに「いたた・・・。ありがと、すずか」お礼を言う。

「うん、どういたしまして。無事で良かったよ」

「あたしとすずかのバリアである程度、あの炎の斬撃の威力を殺いだからね。でもま、想定以上に強力過ぎてこうなってる状況だけど・・・」

対斬撃と対炎熱の二重バリアでもセイバーの斬撃を防ぎきることは叶わなかったわ。正直、この二重バリアを反撃の起点としてセイバーをコテンパンにする予定だったんだけど。やっぱ強いわぁ。“闇の書”の守護騎士は何百年も前から活動しているって話だったし。歴戦の戦士って感じよね。甘く見過ぎてたわ。

「フレイムアイズは大丈夫?」

≪この程度で参るほど軟な造りじゃないぜ≫

“フレイムアイズ”はまるで胸を張るかのように力強く答えてくれた。そりゃそうよね。次元世界屈指の技術力で生まれ変わったんだし。空になったマガジンを取り外し
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