暁 〜小説投稿サイト〜
魔道戦記リリカルなのはANSUR〜Last codE〜
Epos20-B騎士と魔導師の戦舞踏〜3rd Encounter〜
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た。間髪入れずに次々と着弾していく。6発目までは防ぎきれたが、「む・・・!」7発目と8発目で障壁が凍結され、9発目で破壊されてしまった。
あと数歩進むだけでバニングスが攻撃範囲に入るというところで月村の魔力弾に対処しなければならなくなった。刀身に炎を纏わせての斬撃・紫電一閃の対象をバニングスから魔力弾へ変更。
「はっ・・・!」
――シュトゥルムヴィンデ――
本来は魔力の衝撃波を打ち出す攻撃だが、紫電一閃の炎をそのまま使うことで威力を上乗せし、そのうえ冷気の魔力弾への絶対的な優属性へと変化させたことで、相殺不可の一撃となった。月村の魔力弾が一瞬のうちに蒸発する。この一撃の射程圏に月村が居れば良かったのだがな。とにかく月村が次の手を打ってくる前にバニングスを撃破しなければ。
「フレイムアイズ!」
≪おっしゃ! カートリッジロード!≫
――タイラントフレア――
カートリッジを3発とロードしたことで先程以上の火炎を発生させた“フレイムアイズ”を「せりゃぁぁぁぁ!!」バニングスは掛け声とともに振り降ろし、「なに・・・?」私に当てるつもりが無かったのか勢いよく砂漠へと叩き付けた。
勢いよく爆発する火炎。そして「これが狙いか・・・!」火炎と共に巻き上がる砂塵。一瞬にして視界が砂塵によって潰されてしまった。それに加え、「気配が消えた・・・?」先ほどまでビリビリと感じていた戦意が急に消え失せたためにそう感じてしまう。
(ここまで来て撤退するなどありえん。必ずこの結界内のどこかに居るはずだ)
視界を頼るのを諦め、目を閉じる。頼りになるのは聴覚とバニングスと月村の魔力反応。そして攻撃時になれば必ず生まれる戦意を確実に捉えるための戦闘感覚。感覚を研ぎ澄ませて周囲の警戒を始めてすぐ。私を包囲するかのように魔力弾が発生したのを察知。距離はおよそ6mと離れ、円形状に設置されているようだ。
「スノーホワイト!」
――バインドバレット・サークルシフト――
尚も巻き上がっている砂塵の向こう側から魔力弾が飛来してきたのが判った。それにしても厄介なのは同時ではなく刹那の間を置いて飛来してくることだ。しかも前後左右、無差別で向かって来るため回避行動を続けなければならない。
空へと上がればやり過ごせるだろうが、「一度決めたことは覆せんな」ステップを踏んで向かって来る魔力弾を“レヴァンティン”で斬り、または回避。可能な限り防御魔法の使用を控えなければ、すぐに魔力切れを起こしてしまう。カートリッジも無駄には出来んからな。
(誘導操作弾ではないのも救いだな)
回避した魔力弾は戻って来ることはないようだ。受けなかったため判らないが特別な効果でも有していたのだろうか? 避けきった事で薄らと目を開け、徐々に晴れてきている砂塵
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