暁 〜小説投稿サイト〜
魔道戦記リリカルなのはANSUR〜Last codE〜
Epos20-B騎士と魔導師の戦舞踏〜3rd Encounter〜
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も大事だけど、世界の平和も大事なのよ」

「あ、でもオーナーさんのことを蔑ろにするつもりじゃないです! 私たちだってオーナーさんの事を救いたいです! でも――」

「お前たちの葛藤は理解できる。それはお前たちが優しいからだというのも解っている。だからこそ再度言おう。退け。傷つけたくはない」

鞘に収めた“レヴァンティン”を脇に構え、居合の体勢へと移る。と、バニングスと月村は顔を見合わせ、そして僅かの間口を閉ざした。おそらくあの娘らをこの場へ寄越した管理局の人間と連絡を取っているのだろう。
今のうちに退こうか、と思案していたところでこの一帯を覆う結界がさらに強化されたのが魔力の変動で察知できた。先程までなら労せず破壊できただろうが、今の多重結界を貫こうとするならファルケンでないと難しいだろうな。

「・・・セイバー。悪いけど、やっぱり見逃すわけにはいかないみたい」

「ごめんなさい、セイバーさん」

本当にすまなさそうに謝るバニングスと月村。何を言われたかは知らんが戦う意志を見せた以上は「仕方がない、か」こちらも黙ってはおられん。

「お前たちに決闘を申し込む。この決闘は私闘となる。つまりは戦闘による怪我も、デバイス損傷も、そして敗北も自己責任ということになる。つまり――」

「負けても文句は言うな、というわけね。いいわよ。あたし達は管理局員じゃなくて、ただ好きで手伝っているだけだもの。勝手に首を突っ込ってんだから確かに文句は言えないわ」

「私もそれで良いです」

2人からの了承を得た。ならば後は・・・。

「楽園の番人パラディース・ヴェヒターが剣騎士、そして守護騎士ヴォルケンリッターが将セイバーと・・・炎の魔剣レヴァンティン! さぁ、決闘前の儀式だ、名乗りを上げろ」

「アリサ・バニングスとフレイムアイズ・イグニカーンス!」

「月村すずかとスノーホワイト・メルクリウス・・・!」

VS?―?―?―?―?―?―?―?―?―?―?―?―?―?
剣騎士セイバーVS太陽の騎士アリサ&氷月の魔導師すずか
?―?―?―?―?―?―?―?―?―?―?―?―?―?VS

互いに名乗りを上げた。これで決闘は成立した。あとは可能な限り傷つけずにバニングスと月村を打破するのみだ。

「レヴァンティン!」

≪Explosion≫

「フレイムアイズ!」

≪カートリッジロード!≫

――バーニングスラッシュ――

私とバニングスは同時にカートリッジをロード。カートリッジの残弾数では始めから圧倒的に負けている以上、持久戦に持ち込まれては少々厄介だ。それに、月村の存在もある。補助を担当しているあの娘のことだ、下手に長引かせては確実に不利となってしまうだろう。

(ゆえに短期決戦だ・・・!
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