第三話 怪人と炎その七
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「どうしてもね」
「それは仕方ないね、けれどね」
ここでだ、智和は裕香の気持ちをくみ取りながらそのうえでこう彼女に話した。
「神戸だけじゃないよ、いい場所は」
「といいますと」
「大阪もいい場所だよ」
神戸のすぐそこにある関西最大の街もだというのだ。
「あそlこもね」
「あっ、大阪ですね」
「藤枝さんは大阪に行ったことはあるかな」
「はい、何度か」
実際にあるとだ、裕香は智和の問に答えた。
「面白い街ですよね」
「大阪は最高だよ」
「最高ですか」
「うん、素晴らしい街だよ」
こうまで言うのだった。
「あの街もね」
「先輩と神戸ですか」
「ちょっとな」
ここでだ、裕香と薊は互いに顔を見合わせた。そのうえでこう話したのだった。
「イメージじゃないわね」
「そうだよな」
「それはどうしてかな」
「いえ、先輩ってお笑いって感じじゃないですし」
「コテコテでもないしな」
それでだとだ、二人は智和に話すのだった。
「大阪というよりは」
「やっぱり神戸だよな」
「そうかな。けれど僕は吉本も松竹も好きだしね」
そうしたお若いを得意とする芸能事務所の名前も出して二人に話すのだった。
「大阪の食べものも好きだよ」
「じゃあたこ焼きとか焼きそばもか」
「あとお好み焼きもね」
「それと串カツもあるよな」
「きつねうどんもね」
そうした大阪の食べものも挙げられていく、大阪名物の美味しいものは実に多いのだ。
「大阪ってね」
「そうだよな」
「大阪は素晴らしいよ」
実に、という言葉だった。
「本当にね」
「大阪なあ」
智和のその言葉を聞いてだ、薊は考える顔になってだった。
そのうえでだ、裕香にこう尋ねたのだった。
「裕香ちゃんは大阪に行ったことあるんだよな」
「何度かね」
「だよな、じゃあ大阪のこと知ってるよな」
「ええ、一応はね」
知っているとだ、裕香も答える。
「難波とか梅田とか」
「八条鉄道で行けるよな」
「直通でね」
行けるとだ、裕香はまた答えた。
「行けるわよ」
「だよな、じゃあ一回行ってみようか」
「ええ、ただね」
「ただ?」
「大阪は結構が入り組んでるのよ」
このことをだ、裕香は薊に話した。
「神戸や京都に比べてね」
「へえ、そうなんだな」
「横須賀はどうか知らないけれど」
「ああ、横須賀は駅前は整ってるんだよ」
そこはだというのだ。
「軍港だっただろ」
「ええ、そうよね」
だからだというのだ、軍港であるが故に。
「いざって時にすぐに動ける様にな」
「道を整えていたのね」
「駅前はそうなんだよ。けれど横須賀っていっても広くてさ」
「駅前でないとなの」
「そこは結構以上に入り組んでるんだよ」
これが
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