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機動6課副部隊長の憂鬱な日々
外伝
外伝1:フェイト編
エピローグ
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「シンクレアとティアナか・・・・・浮気じゃないのか?」

「そんな訳ないでしょ! たぶん仕事の話をしてるんだと思うよ」

ゲオルグのからかうような口調に対して、フェイトは両手を腰にあて
頬を膨らませて怒声をあげる。
ゲオルグはフェイトを落ち着かせるように掌を前後に振った。

「悪かったよ。 それで、仕事の話って?」

「さあ? 私も詳しいことは知らないから」

「はあ? ティアナはお前の補佐官だろ? なんで知らないんだよ」

「だって、情報収集は3人でそれぞれ分担してるから・・・」

きょとんとして答えるフェイトに対してなおも問いかけようと
ゲオルグは口を開きかけるが、リビングに面したウッドデッキの上に立つ
なのはに呼ばれてゲオルグは言葉を飲み込んだ。

「奥さんがよんでますよ、ご主人」

からかっているつもりなのか、歌うような口調で話すフェイト。

「ええ、申し訳ないがこれで失礼を」

フェイトの口調に合わせるように軽く笑いながらそう言うと、
ゲオルグはフェイトに向かって片手をあげてから、なのはの待つ方へと歩く。

ウッドデッキの上で手を振るなのはのそばまで来ると、
ゲオルグはなのはに向かって声をかけた。

「何か御用ですか、奥方?」

芝居がかったゲオルグの口調になのはは声をあげて笑う。

「ふふっ、なにそれ。 ま、いいや。
 あのね、そろそろお肉とかの準備ができるから火をつけておいてほしいの」

「了解。 食いもんを運ぶ時は呼んでくれ」

「うん、わかった。 よろしくね。 それよりさ・・・」

そこでなのはの表情が険呑なものに変化する。

「ずっとフェイトちゃんと話してたみたいだけど、なにを話してたの?」

直前までよりも少し低い声で尋ねられ、ゲオルグはフェイトとの会話を思い出して
少し表情をこわばらせた。

「・・・お互いの近況とか昔話とか、ただの雑談だよ」

答えを聞いたなのははジト目でゲオルグを見る。

「あやしいなぁ、ほんとはフェイトちゃんと・・・きゃっ!」

ゲオルグとフェイトの関係を怪しむ言葉を発するなのはをゲオルグは抱き寄せる。
突然抱き寄せられて驚いたなのはは小さく悲鳴をあげた。

「そんなわけないだろ。 俺が好きなのはなのはだけだよ」

ゲオルグがなのはの耳に唇を寄せて囁くように言うと、
なのはは潤んだ目でゲオルグの顔を見上げる。

「しんじていいの?」

「当たり前だろ」

にっこりと笑ったゲオルグがなのはの額に口づけを落とす。
するとなのはは不満げに頬を膨らませる。

「おでこじゃいやなの」

甘えた口調でそう言うとなのははそっと目を閉じた。

「しょうがないやつだな」

ゲオ
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