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IS【インフィニット・ストラトス】《運命が変わった日》
【第320話】
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る波状攻撃。
その場で斬撃をスウェイしながら避け、四基の装甲脚の攻撃を此方も展開していた八式・天乃御柱四基による近接迎撃で巧みに捌き、隙を見つける度に顔に、胸部に、腹部へと拳で殴り付ける。
その都度、鋼鉄同士のぶつかり合う金属音が響き、衝撃に揺らされたオータムが苛立ちを隠さずに言葉を言い放つ。
「クソッ!! 何で当たらねぇッ!? ランクEの雑魚の癖にッ!!」
装甲脚八基による包囲同時攻撃――だがそれも、間合いを詰め、密着する形で避けると大きく隙が出来た。
――経験値の差では、多分負けてるかもしれないが、残念ながらこいつが直情型なのは挑発した時から分かっていたこと。
更に、言えば格下相手という油断もあるだろう――波状攻撃にしろ斬撃にしろ、攻撃が大振りな為、大抵の生徒ならこの程度捌くのは訳ない。
そして隙が出来れば此方の連打による攻撃――向こうの攻撃は当たらず、此方の攻撃が当たれば心は穏やかじゃないって訳だな、これが。
勿論、テロリストにそんな指摘はしない――油断大敵、油断すれば全てが台無しになる。
密着した状態からの腹部に連打――更に飛び膝蹴りによる一撃を顎に決め、一気に間合いを離す。
「……ッ!? 逃がすかよ、雑魚がァッ!!」
頭に血が上ってるのが丸分かりな程、激情に駆られたオータムは両手にマシンガンを構え、更に八基全ての銃口を此方に向けて一斉射撃。
「…………!!」
前方へと跳躍――一斉射撃を回避し、天井に足をつけ、勢いを付けて頭上へと踵落とし。
衝撃の凄まじさからか、大きく前のめりで倒れ込むオータムに――。
「ガァッ!? ……て、てめぇ……さっきから顔面ばかり攻撃しやがって……!」
右足で大きく顎を蹴りあげ、大きく仰け反るオータム――だが、オータムのそんな言葉は俺には届かない。
仰け反ったオータムに、更に右足蹴り、左足蹴り、更に其処から回し蹴りを頭部に決めると切りもみしながら更衣室の地面へと突っ伏した――。
「ば、バカな……! ら、ランクEじゃねぇ……こいつの強さ……!?」
「は? ……何言ってるんだ? 残念だが、俺は何度調べてもランクEだぜ?」
「……う、嘘をつくな!?」
「嘘じゃない。 ……何度調べても、変わらないからな。 ……てか、この程度か、ご自慢の【亡国機業が一人、オータムさん】?」
「…………ッ!!」
突っ伏した状態からの装甲脚による攻撃――横に避けると共に、装甲脚一基の関節部に一撃を加えると、脆い部分だったのか一撃で装甲脚一基が使用不可能になった。
その様子を見たオータムは、少しだが狼狽えているのを俺は見逃さなかった……。
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