スーパーロボット大戦OG外伝
0576話
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進めてきた俺達シャドウミラーが。その技術は、はっきり言って現状のエクサランスよりも上だろう。もちろん、これはラージ達が研究者として劣っているという訳では無い。何しろエクサランスチームの中で純粋に時流エンジンの開発を出来るのはラージだけなのだから。ミズホも多少は出来るが、基本的にはフレームの開発者だしな。それに対して、シャドウミラーはレモンが率いる技術班という存在がいる。性格的には色々と問題あるが、その能力はそれぞれがその辺の研究所に行けば即座に研究チームを持てる程の者達が。そして、更には今の俺達には魔法球という隠し球があるのだ。
ここまで環境が違えば、研究結果に差が出てもしょうがない。
「時流エンジンの危険性を考えると、そうそう迂闊に研究は出来ませんね。実際、デュミナスや僕達の例を見る限りでは色々と危険ですし。そして何より、僕達はアクセルさん達と違って身を守る術がそれ程ありません。何かあった場合、例えばその相手が連邦軍だった場合はどうしようも無いままに時流エンジンを接収されてしまうでしょう。それを考えると、暫くは様子を見させて貰います。それで、本当に安全だと確信できたら研究を再開しますよ。……もっとも、レモンさん達の方が既に僕達よりも1歩も2歩も先に進んでいるようですが」
「ふふっ、そうかもしれないわね。でも、それは多分研究環境の差だと思うわよ? 私達の本拠地はちょっと凄いもの」
ラージの言葉にレモンはフィオナをからかうのを止めて笑みを浮かべながらそう告げる。まぁ、エアロゲイターの技術力がこれでもかとばかりに詰まっているホワイトスターや、さらには改造された魔法球まであるしな。そういう意味では、シャドウミラーの技術班はこの世界のイスルギ重工、マオ社、テスラ研といった存在と比べても圧倒的に有利な部分だろう。
「それは羨ましいですね。いずれ行ってみたいです」
「……そうだな。いずれ、な」
俺に出来るのは、そうやって有耶無耶に頷くだけだった。シャドウミラーに所属するのならともかく、遊びに来るというだけでの転移はさすがに許可出来なかったからだ。だが、この世界の連邦軍を支配しているケネスや、そのケネスを手駒にしているグライエン大統領辺りが失脚したりしたら可能性はあるかもしれない。
そんな風に思っている時だった。黙って何かを考え込むかのように沈黙して俺達とエクサランスチームとの会話を聞いていたアヤが、どこかおずおずと口を開く。
「ねぇ、アクセル。良ければその通信機……私にも貰えないかしら?」
そして、そう告げてきたのだ。
「うーん、俺としてはアヤ個人に渡すのは構わないんだが……アヤの所属がケネスの下ってのを考えるとな……」
そう、俺達と連絡を取る事の出来る通信機という存在をケネスが知った場合、どのような行
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