スーパーロボット大戦OG外伝
0576話
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これにてお役御免、か。フィオナやラウルと出会ってからの事を思えば、やはり寂しさを感じるのはしょうがないだろう。
大きく溜息を吐いてから席を立ち、俺の顔をじっと見ているフィオナの方へと歩いて行く。そしてその特徴的な赤い髪をそっと撫でる。
「え……? アクセルさん?」
「まぁ、お前がそれでいいのなら、俺はこれ以上何も言わない。自分で決めたんだろう?」
「うん」
「なら、お前の兄貴分としてはそれを止めるような事はしないさ」
「あ、兄貴分……そうだよね、うん」
何故か溜息を吐くフィオナ。その様子に疑問を感じながらも、ラウル達3人の方へと視線を向ける。
「お前達もそれでいいんだな?」
『はい』
3人の声が揃うのを聞き、俺は小さく頷くのだった。
「そうか。俺達と正式に袂を分かったからには、何かあった場合もそうそう簡単に助けに行く事は出来なくなるだろう。何しろ、俺達は色々な意味で注目を集めているしな。だがまぁ……そうだな、何か用事があったらこれを使って連絡を取ってくれ」
そう言い、懐から出したように見せかけて以前にアルティスにも渡した通信装置をフィオナの前に置く。
「これって通信機?」
「ああ。俺達の本拠地に直接繋がるようになってる。何かあったら連絡を入れてくれ」
「……はい!」
笑みを浮かべて通信機を受け取るフィオナ。そして不意にレモンへと視線を向けると、強い視線を向けて口を開く。
「取りあえず、今日は引いて上げるけど……いつかきっと……負けないから!」
「あら、面白いわね。でも、甘い蜜には蝶が群がるものよ? その『いつか』が来た時には甘い蜜を滴る花が蝶で埋まっていないといいわね?」
「ぐっ、その花だってより魅力的な蝶がいればそっちに蜜をくれる筈よ! いつまでもその花が自分だけのものだとは思わないでね!」
……何やら意味の分からない隠語を駆使しながら会話をしている2人。出来れば俺や他の者達にも分かるように話して欲しいんだが。
ん? 何やらミズホが俺の方を見て、手に負えないとでもいうように顔を手で覆っているが……
「なぁ、結局あの2人は何を言ってるんだ?」
「……さぁ? 僕にも良く分かりませんね。ただ、何となくお互いのプライドを賭けたようなやり取りをしているような気はしますが」
「まあな。それは大体分かる。……ところでラージ。お前達はこれから時流エンジンをどうする気だ?」
ラージへと話し掛けたついでに、そう尋ねてみる。
本来の歴史ならラージ達エクサランスチームはOG外伝が終わった後は時流エンジンの開発をやめる事にしていた筈だ。だがこの歴史には俺達シャドウミラーが存在している。元々の世界で時流エンジンのサンプルを貰い、そこから独自に時流エンジンの研究や開発を
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