暁 〜小説投稿サイト〜
転生とらぶる
スーパーロボット大戦OG外伝
0576話
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う環境は勿体ないですが」

 ラウルの声に、ラージが同意するように頷く。そしてミズホも意を決したかのように口を開く。

「戦いが終わったので、私はレスキューマシンを作ろうと思っています。シャドウミラーはあくまでも軍隊なので、それを考えると……」
「別に軍隊だからと言っても、レスキューマシンを開発してはいけないという事はないのよ?」

 ミズホへとレモンがそう告げるが、既に意志は決まっているのだろう。いつもの気弱そうな様子は一切見せずに、首を振る。

「確かにそうかもしれませんが、それだと軍隊ありきのレスキューマシンになってしまいます。レモンさんには申し訳ありませんが、私が作りたいのは純粋な意味でのレスキューマシンですから」

 きっぱりとしたミズホの様子に、これ以上言っても意味は無いだろうと判断して残った最後の1人へと目を向ける。

「フィオナ、お前は?」
「あたしは…………」

 そこまで言って、何か深く考え込むフィオナ。そのまま1分程が経過して、やがて大きく頭を下げてくる。

「ごめんなさい! あたしもシャドウミラーには行けない!」
「……そう、か。理由を聞いてもいいか?」

 フィオナの言葉に多少残念に思いながらも、そう尋ねる。

「えっと……ほら、テスラ研で捕虜にしたデスピニスとか、ソーディアンで捕まえた2人がいたのを覚えてる?」
「ああ。これまでにも何度か戦ってきたし、もちろん覚えている」

 原作では、デスピニスのみが生き残ってエクサランスチームに引き取られていた。だが、この歴史ではデュミナスのパワーアップを阻止するという目的の為に全員が生き残っているのだ。

「その、戦いが終わってからあの子達と色々と話をしたんだけど……あの3人を私達が引き取ろうと思って」
「……なるほど」

 原作が原作である以上、あの3人を引き取るというのに驚きは無い。特にフィオナは、何だかんだ言いつつも面倒見のいい姐御肌の性格だし、それはラウルにしても同じだ。ラージに関しては斜に構えているところもあるが、それにしたって別に冷酷とかいう訳じゃないしな。ミズホに至っては言うに及ばずだ。

「けど、別にその3人を引き取るならシャドウミラーに来ても構わないが?」
「ううん。あのティスとラリアーって子達と話してみたんだけど、あの子達ってあの姿のままデュミナスに生み出されて、そのまますぐに戦闘とかそういうのに明け暮れているらしいの。だから、私はあの子達3人に普通の生活を送らせてあげたい。……ま、まぁ、そうは言ってもラウル達と会社を作ってそこで一緒に働くくらいしか思いつかないんだけど」

 照れたように顔を赤くしてそう告げるフィオナ。
 ……なるほど。確かにそろそろ保護者離れをしてもいいのかもしれないな。兄貴役も
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