暁 〜小説投稿サイト〜
ストライク・ザ・ブラッド 〜神なる名を持つ吸血鬼〜
天使炎上篇
12.仮面の真実
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を差し出してくる。

「なんだよこれ……?」

「これは、いまあなたが一番知りたいことが書かれてるメモだよ」

「俺が一番知りたいこと……」

 恐る恐るその紙を少女から掴み取る。少女は紙を彩斗に渡すと彩斗に背を向けて小走りで闇の中へと消えていく。

「あっ、そうだ!」

 何かを思い出したような少女の声が暗闇の向こうから聞こえる。

「島に行く時は、絃神島の反対側から入ることをお勧めするからね!」

 暗闇の向こうで薄っすら少女が手を振っているのが確認できる。闇へと少女は完全に姿を消した。

「なんだったんだ、あの女は?」

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