それから
前世のトラウマを。今世の過ちを。
[2/2]
[8]前話 [9]前 最初 [1]後書き [2]次話
ッシュバックもなくなった。
それでも弱い自分はどこかにいて。
あの日紗羅を守れなかった代わりにこの世界で出来た大切な仲間を守ろうと意固地になっていた。
みんなを守れるなら自分はどうなったっていい。
そう思っていた。
でもアイツらの本心は思ってもいないものだった。
アイツらの本心を聞き、そこでようやくオレたちは本当の親友になれたんだと思う。
そして同じ間違いをしていた冬弥を説得し、ほかのメンバーも助けた。
前世のトラウマを。今世の過ちを。
あの時ようやく受け止めることができた。
全ては十歳の時、あの綺麗な金色の髪を持つ少女と出会った時から始まっていたのかもしれない。
あの出会いがなければオレはジュエルシード事件のことは知っていても介入はしなかった。
そうすればアリシアは生きていない。
アリシアが生きていなければプレシアとの和解も、夏希を説得することもできなかった。
あの日、フェイトに出会えたから今のオレが存在している。
そう思うんだ。
「陽龍、準備終わったよ」
コンコンというノックの後にフェイトの声が響く。
オレは荷物を放り投げて扉を開く。
「それじゃあ外に出ようか」
そう言ってオレたちは歩き始めた。
[8]前話 [9]前 最初 [1]後書き [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ