第11話
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にもならんしな」
和奏「任せとけ!」
雛「雛は任されたくないなぁ…」
犬子「けど、竜司様はこんなこと聞きたかったんです?」
和奏「こんな当たり前のこと聞いて、変な奴だな」
竜司「少し気になっただけだ。ありがとな。参考になった」
雛「まぁなんでもいいや…それじゃ、そろそろ雛達は行くねー」
犬子「竜司様、またー!」
竜司「あぁ、気をつけてな」
そんなこんなで、三若は去っていった。
竜司「だそうだ…」
ひよ子「やっぱり武士の一番の手柄は首級なんですね」
転子「うーん…仕官するのも大変だったけど、この先はもっと大変そうだなぁ…」
竜司「まぁ…確かにな、でもさっき言ったとおり、敵を倒すことだけが手柄って訳じゃない。それは和奏も言っていただろう?俺たちはこの間の墨俣一夜城築城で一役買って、十分手柄をとったんだから」
ひよ子「でもあの時は…他にも沢山の人が戦ってくれていましたし…」
転子「これからはあの時以上の軍と戦うことにもなるんですよね…」
竜司「そうだな。久遠が天下統一を目指す限り、敵を倒さなければならない。けど、ただ倒すだけが戦いってわけじゃない。その方法はこれから見つければいいんじゃないかと思っているが」
転子「え……」
竜司「とりあえず方針というか…俺達の軍の役割というか。俺達竜司隊は前衛では戦わない」
ひよ子「えぇー!どういうことですか!」
転子「首級…狙わないんですか?」
竜司「まぁな。まぁ俺が直々に前衛に出て道を作ることにはなるだろうが基本的には作戦を実行しやすくする。搦め手の部隊をつくろうと思う」
ひよ子「あ…」
転子「だからさっき、和奏さんたちに首級を挙げるのは任せるって…?」
竜司「そういうことだ。織田軍は武闘派が多く、調略、計略に長けた部隊は少ない。強いて言えば、雛の滝川衆、麦穂の丹羽衆がいるが…麦穂は家老だからいざとなれば、前線にたって三若を率いることにもなるだろう。そして雛はもう2人の手綱を引く役目だからこっちも下手には動けない。だからこその俺達という訳だ」
ひよ子「なるほどー!それなら手柄も立て放題ですね!ううー!何だかこれなら首級を挙げなくても大丈夫な気がしてきた!やるぞー!」
転子「わ、私も頑張ります!」
これなら大丈夫そうだ。
二人ともこれで少しは自信につながるだろうと確信し、安堵する。
竜司「そう言えば、ひよはいつから猿なんて呼ばれてるんだ?」
歴史上の豊臣秀吉は、猿回しの猿のように、ご機嫌取りがうまかったということだらしい。
だから猿と呼ばれていた説がある。
だがひよ子から聞いた話では、最初に仕えていた時からもう猿と呼ばれていた
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