第2話 幻想殺し、鬼に出会う
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しやがったなぁぁぁぁぁ!!」
「だから、私が弁償するって言ってるじゃない!って言うかアンタ女の子に暴力を振るうってどうなのよ!」
と御坂はそれらしい異議を言うが…
「そう言うお前は事あるごとに上条さんに電撃飛ばすわ、電磁波で携帯をぶち壊すわ、雷落としてここ等一帯の電化製品をお釈迦にするわ、人がやらなきゃいけない宿題の邪魔はするわでこっちはもうイライラが溜まっているんだよこんちくしょぉぉぉぉぉっ!!」
日頃の鬱憤が溜まっている為か上条の顔は更に険しくなり、御坂の目には彼の背後に巨大な鬼のオーラが見えた
「いやぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁっ!!」
御坂が再び全速力で上条から逃げ出そうとした瞬間、二人の耳に人気の無い路地裏から人の声が聞こえてきた
「………っ!……っ!!」
「……え?」
「…御坂、聞こえたか?」
耳を澄ますと僅かだが確かに声が聞こえた
「…じ……っ!……ひ……さ…!」
「ええ、でも何か焦ってる感じだったけど…」
ダッ…
「ちょ、ちょっとっ!!」
上条は御坂の返事を聞かずに声の元へと走り出した
上条は路地裏の声が聞こえる方へ走り続け、ドンドン声がハッキリと聞こえてきた
「……ひじ……さ…ん…っ!」
上条は何の迷いなく声がする方へ走った
「土方さんっ!土方さんっ!!しっかりして下さいっ!!」
そこで上条が目にしたのは路地裏の壁に寄り掛かる時代劇に見るような格好した血塗れの男と同じく時代劇で見るような格好の女の子だった。歳は上条と同じ位だが、その表情は絶望になりつつあった。女の子は上条の存在に気付いたのか涙を流しながら上条に訴えた
「お願いですっ!この人を…土方さんを助けて下さいっ!!」
これが幻想殺し上条当麻と鬼の少女、雪村千鶴の出会いであり、後の大きな戦いに流れる最初の血だった
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