僅かな平穏・後編〜
[8/11]
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
を見る。
「こうしてみるとちゃんと愛依にも咲や恋の特徴があるのよね・・・ボクとしたことが迂闊だったわ」
「・・・いえ、アタシもよく似てないって言われてました。・・・お姉ちゃんたちから」
「姉?」
「はい。四人、姉弟がいました」
「そう・・・」
詠はそれ以上聞かなかった。理由なんて・・・言わなくても分かる。
「アタシにとっては詠さんもお母さんなんです。アタシ達に唯一勉強を教えてくれる人でしたし・・・」
「そう・・・まぁ、そうよね」
「俺は教えなかったのか?」
「父さんは暇があればアタシ達と遊んでくれたから。だからよく詠さんに怒られてたよ」
「あぁ・・・うん」
なんか予想が簡単だ。
「後は・・・お昼寝も好きだなぁ」
「昼寝?」
「うん。母さんの動物達に囲まれて、母さん達と一緒に・・・あれ・・・?」
愛依の目から・・・涙が溢れた。
「おかしいな・・・なんで泣いてるんだろ・・・」
恋が後ろから愛依を抱き締める。
「・・・ここの恋は、愛依を離さない。だから安心して」
「うん・・・やだな、昔っから泣き虫で・・・」
「気にすんな。慰めるのも親の・・・家族の務めだからな」
「うん、ありがとう父さん」
「そういや椿とは?」
「あ、それは父さんと亮さんが親友だから、よく遊んだんだ。引っ込み思案なアタシを椿が引っ張ってくれて・・・」
「そか。そりゃ納得」
「・・・その肝心の椿は何処よ?」
「孫権さんの所で話してるよ。やっぱりまだ椿も緊張してて・・・」
その時・・・
「咲ーっ!!」
「恋殿ぉーっ!!」
「詠ちゃーーん!!」
「え?おわっ!?」
「っ!?」
「きゃっ・・・」
俺達は飛び付かれ、三人とも仰向けに倒れる。
「あたた・・・」
「咲や!ホンマに咲やぁ・・・!」
「し、霞?・・・ああ、久しぶり。いや・・・ただいま」
「お帰り♪よかったわ・・・ん〜・・・咲や〜」
・・・流石に抱き付かれるのはその・・・当たるといいますか。
『咲さんモテモテッス』
「(お前はやけに黙ってると思ったら・・・)」
『すいませんッス。なんだか話すタイミングを逃して・・・』
「恋殿ぉ・・・ねねは、ねねはずっと待っておりましたぞぉ・・・!」
「・・・ただいま、ねね」
「詠ちゃん・・・お帰りなさい・・・!」
「ちょ、ちょっと月、苦しいわよ・・・」
「やれやれ、おんな泣かせは相変わらずのようだな、咲」
「華雄も来てたのか!」
「ああ、こんな戦、燃えないわけがないからな」
「てことは一刀達も?」
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]
しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2025 肥前のポチ