暁 〜小説投稿サイト〜
真似と開閉と世界旅行
僅かな平穏・後編〜
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全員が歓声を上げる。

「いいの?亮。まだお姉ちゃんちゃんと承認してないんだよ?」

「御遣い特権だ。たまには使わせろ」

「元はただの種馬だったのにね」

「シャ・・・!それを言うなよ!」

「えー?だってホントでしょ?元々は亮はみんなと肉体関係になって世継ぎを産ませるのが役目・・・」

「お前なぁ!そう言うと改めて俺がやなことしてると・・・おも・・・う・・・」

振り返って・・・血の気が引いた。

「亮、お兄ちゃん?」

直葉の顔が青ざめていた。

「どういう、こと?」

「あー、えっと・・・」

「簡単に言えば、亮がみんなに《ピーー》して《ピーー》しちゃって子供を・・・」


「な・・・な・・・」

青から赤に変わる直葉の顔。

「す、直葉・・・は、話を・・・」

「亮の・・・亮の変態ぃ!!」

ズドォ!

「ゴッホァ!?」

直葉の鋭い突きが鳩尾を貫く。



「亮の馬鹿!変態!女の敵!」

「直葉・・・頼む、誤解ではないけどせめて弁明を・・・つか説明を・・・」






呼吸が可能になってから直葉に話す。・・・外史メンバーには種馬系の話をしてないんだよ・・・


「・・・というわけで、天の御遣いの血が入れば色々凄いだろ、ってことで俺が種馬扱いされて・・・」

「う・・・うぅ・・・」

直葉は相変わらず顔が真っ赤だった。

「そ、それで・・・亮お兄ちゃんは・・・し、したの?」

「・・・ドウデショウネ」

「顔を露骨に逸らさないでよ!」


直葉は溜め息を吐く。

「・・・えと・・・でもな、直葉。俺は適当な気持ちで子供を作る気はないんだ。そこだけは・・・理解してくれる?」

「・・・もう、いいよ。ここは日本じゃないし・・・それに、亮お兄ちゃんがみんなを大切にする理由もわかったし・・・」

「そうか・・・あの、さ」

「?」

「兄貴やサチ達には内緒にしてほしいなーって・・・」

「亮お兄ちゃんってば・・・すぐ保険に走るんだから」

「もうみんな知ってると思うよ?」

「え?・・・え?」

「だって春鈴が説明してたのシャオ聞いたもん」

「春鈴ィィ・・・!!!」

思わぬ黒幕に頭を抱えた。

「直葉・・・シャオ、もう昼だし飯食いに行こうか・・・」


てなわけで厨房へ・・・




「すいませーん。ちょっと軽く・・・あれ?」

「お兄ちゃん!」

「ユイ、ここにいたのか?」

「お邪魔してます」

「リョウもご飯食べに来たの?」

「美幸とソフィ?なんか面白い組み合わせだな」

美幸とソフィはリョウコウから聞いたけどユイ
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