NO.8 魔法使い
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きめていた。なぜか白い歯が煌めいている。
レオナルドはいなかった。まだ子供だったっけ?
アーサー・ペンドラゴンの場合。
「やっぱり、ルフェイに『禍の団』を止めさせた方がいいよな?わざわざテロリストにならなくても・・・・・・」
シスコンだった。シスコン多いなこの世界!
とまあこんな感じかな?まともなのは数人しかいなかったが、まあこの世界、まともなやつの方が珍しい。
お次はルフェイ・ペンドラゴン。
まあ、魔導書を読んでいた。問題はそこではない。ルフェイの中にある緑色の『Z』と書かれた結晶、それが重要だ。
『霊結晶』
『天使』を持つ存在が宿す結晶。番号と色からして『贋造魔女』か?
思わぬ掘り出し物だ。できればこちらの陣営に取り込みたい。どうしよう?
で、俺はこの時正常な思考をしてなかったんだ。だって、
「妹をください」
こんなことをアーサーに口走ったんだもん。
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「あなたは誰ですか?」
そりゃ聞きますよね。いきなり知らない人が妹をくださいなんて言ってきたんだから。あはは。自分でも後悔してる。でも剣は抜かないで!
「あー、初めまして。鳶一という者です」
「名前はわかりました。では、なぜ妹を狙うのですか?」
直球ですね。
「んー、あえて言うなら、素質があるから?」
「何が言いたいのですか?」
説明しにくい!あの二人は助けてくれそうにないし、ここはなんとか切り抜ける!
「とある力の素質です」
「ちゃんと説明してください。斬りますよ?」
と、聖王剣コールブランドに手をかけるアーサー。ちょっ、待てや!俺はとりあえずいつでも回避できるようにしておく。
「『天使』って私が呼んでいる力です。人それぞれ宿している力は別々なので、詳細は知りません」
「なるほど、その『天使』とやらを妹が使える可能性があると?」
俺は頷く。するとアーサーは顎に指を添え、なにか思案する素振りを見せる。
「そんな力があるのなら、尚更ルフェイを渡すわけにはいきませんね」
そう来ましたか!
「何より、貴女みたいなよく知らない人に妹を預けることはできません。帰ってください。今なら見なかったことにします」
交渉決裂、か。
「じゃあ、拐わせていただきます」
結局強行手段に出るしかないみたいだ。ま、はじめからそのつもりだったけど。『天使』を宿しているせいか堕ちないんだよね。不思議。
「なにを言うんですか?」
「別にいいで
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