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転生とらぶる
スーパーロボット大戦OG外伝
0575話
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スレイは小さく頷いて口を開く。

「そうだ。今の私はプロジェクトTDのNo.1ではない。アクセル率いるシャドウミラーの実働班のスレイ・プレスティなのだ」
「……それで、いいのね?」
「ああ」

 ツグミの言葉に逡巡無く頷くスレイ。そして、やがてアイビスの方へと視線を向ける。

「そこの流星は色々と頼りないところもあるが、宇宙へ向けている想いだけは認めてやってもいい。だが、技術がまだまだ足りていないからな。タカクラチーフ、頼んだぞ」
「ふふっ、そうね。それにしても、あのスレイがまさかそんな事を言うなんて。……もしかして、恋でもして変わったのかしら?」

 そう言いながら、チラリと俺へ視線を向けるツグミ。
 いや、スレイの恋の相手を俺と予想しているかもしれないが、俺はいつもスレイに怒られたり、文句を言われてばかりだからその可能性は限りなく低いだろう。俺としてはスレイ程の美人に好かれたりしたら十分すぎる程に嬉しいんだけどな。……待て。今そんな事を考えてると……

「あら、アクセル。嬉しそうね?」
「全くだな。これは今夜にでもちょっとしっかりと話をしないといけないだろうな」

 ほら、来た。この2人は時々念動力者じゃないかってくらい勘が鋭くなるんだよな。

「タ、タカクラチーフ、いきなり何を意味不明な事を言ってるんだ! わ、私はだな。別にこんな奴の事なんか何とも思っていないぞ! いや、もちろん兄様の病気を治療してくれたのは感謝しているが、それとこれとは話が別だ!」

 レモンとコーネリアにどう反応しようか困っていた俺を元に戻したのは、顔を真っ赤にして怒っているスレイだった。
 そこまで否定しなくてもいいと思うんだが……
 そんな風に思っていると、やがて格納庫にアラームが鳴り響く。どうやら向こうからのお迎えが来たらしい。
 レモンやコーネリア、スレイ、アイビス、ツグミ達も馬鹿話を止めて格納庫に入ってくる機体へと視線を向けていた。まず最初に入って来たのは、修羅の件を俺に相談する為にマルディクトが。そしてそれに続くようにエクサランスが2機に、R-3パワードだ。あ、エクサランス・ライトニングはアイビス達を運ぶ為かシャトルを持っているな。
 そのまま格納庫へと着地した機体から、それぞれのパイロット達が降りてこっちへと向かって来る。

「アクセル、転空魔城の件についてだが……」
「ああ、それについてはちょっと待ってくれ。まずはシロガネにいたパイロット達を機体と一緒に引き渡さないとな」
「む、そうか。分かった」

 幸いアルティスは俺の言葉を大人しく聞き、そのまま1歩後ろへと下がる。
 そして次にコックピットから姿を現したのはフィオナ、ラウル、ラージ、ミズホのエクサランスチームだった。

「アクセルさん!」


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