9話:超電磁砲
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こちらに向けさせることができるのなら……」
「あとは超電磁砲がなんとかしてくれる、か……」
結局は美琴がバケモノを倒す。でも、それでいいじゃないか。
「なら、頼む。アレを止めてくれ」
「オッケー、任せろ!」
一か八かだ。
オレは木山の乗ってきたスポーツタイプの車だけを選び【あのバケモノにツッコめ!】と命令しては、高速道路に止めてあった木山の車が猛スピードで突っ込んでいく。
「な、あいつの能力で車を……って、届いてないわよ!!」
知ってる。AIMバーストは空中を浮いているのだ。
まぁ高さが足りていないのは計算済みだったがな。
だから、たぶんそこを指摘しているであろう美琴のツッコム姿はスルーして、
【爆発しろ】
少し力を倍増ししとけば可能な芸当だ。
ドゴォオオオンと汚い花火が、車の破片等がバケモノを襲う。
「ギィイイイヤァアアアアアアアアアアアアア!!??」
バケモノはまた悲鳴を上げた。
「お、驚いたな。そんなこともできるのか……路地裏では無能のクセに」
クセに言うなや脱ぎ女!!
まぁ、でも、これがオレの戦闘で本領発揮だ。
敵突撃させて爆破させる。そして、バケモノは燃え出す。
特攻+爆撃+炎上の3コンボだ!!
まぁ今回はただ爆発させるのが目的だった。
車の破片とか、美琴の方にも飛んでいくことを計算にいれてなかったのは失敗だったが。なんとか上手く回避してくれていた。
「やっぱりダメじゃないか……」
う、うるさーい。
しかし、バケモノは一瞬体表が燃えただけで少しコゲたが、すぐに再生してしまうだろう。
でも、それでいいんだ。
あとは、このチャンスを美琴は繋げてくれる。
「……ありがとう」
コインを指で弾くビリビリ中学生。
フレミングやらなんたら演算して電撃を加えることでコインなんかでも音速の三倍で放つことができる『超電磁砲』。
最高の一撃がもがき苦しむAIMバーストを襲った。
でも、
「ギィィイイイイヤァアアアアアアアアア!!」
「「「ッ!??」」」
倒せなかった。
「あのバケモノはKYか!??」
バリアみたいなもので攻撃まで届かなかった。
それは冗談にしては面白くなかった。
このタイミングで、このクライマックスで、あれだけお膳立てして盛り上がっていたのにレベル5の必殺が通用しないとか……空気読めよ!!
「美琴、避けろっ!!」
「あっ……」
完全に集中が途切れてしまっていた。
油断もあっただろう。倒したと確信さえ彼女はしていた。
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